日村:質問なんかあるんですかね……。逆にこっちが聞きたいですよね。どう思います?って(笑)
小宮:(記者たちを指差して)A組っぽいですけど、A組から見て僕らの番組どう思いますか!?面白いんですか!?逆に!
小峠:(見渡しながら)なんかA組ですよこれはー。
小宮:みんなA組じゃないですか!みんな蔑んで見てるんじゃないですか!?
小峠:ホントは来たくなかったんじゃないのぉ?
日村:そんなことないよ、基本は。とりあえず。仕事だから来てんだから(笑)

イケてる君らがA組ならば 我らは万年B組だ───今日も明日もパッとしない、「B組」な若者を応援する『万年B組ヒムケン先生』(TBS系列)。31日、ヒムケン先生=日村勇紀(バナナマン)、小峠英二(バイきんぐ)、小宮浩信(三四郎)の3人の先生たちに、生徒の様子や教育方針などを聞ける「保護者会(記者会見)」が開かれた。
……が、逆に「質問なんてあるの?」とネガティブな先生たち。いやいや、あんな変な生徒たちのこと、聞かずにおれないでしょう!


「やべっ、俺いまちょっと感動してんな」


保護者会が行われたのは『ヒムケン先生』の収録直後。率直な感想を、と聞かれた先生たちの第一声は「疲れた」。これまで3本録りのVTRに散々笑っていたのだった。

小宮:率直な感想をいうと、疲れたっていうのが……。笑い疲れですよ、笑い疲れ。
小峠:ねー、今回もやっぱ濃かったですねー。
日村:楽しみなんですよだから、毎回ね。毎回来るのが楽しみなの。笑いに来るだけだから(笑)

まだ5回しか放送していないのが嘘のような、強烈なキャラクターだらけのB組。各先生に印象に残ったエピソードを尋ねると、日村先生はやはり「ケブ君」。

日村:僕はあの、野球少年のケブ君っていう17歳の子なんですけどね。この子基本ずっと担当してるんですけども、えっとー、まぁ全部衝撃なんですよ(笑)

秋葉原の駅前で一人エア野球をしていたケブ君。17歳にして野球漫画「あぶさん」に影響を受け、今から自己流でプロを目指すという。ヒムケン先生はケブ君の自己練にみっちり付き合ったあと、本物の野球道具を買い揃え、ケブ君が通うメイド喫茶に出向いて誘惑を断ち切る。5月30日の放送では野球チームの練習に参加。ケブ君、初めて人と一緒に野球をした。

日村:ぶっちゃけると、あのー、ケブ君がトスバッティングでヒット打った時は、オンエアで描かれてないんですけど、けっこう僕もスタッフも含めて、ちょっと泣きそうになってる(笑)親心というか、仲間意識というか、どういう感情かわかんないんですけど「やべっ、俺いまちょっと感動してんな」っていう感じになりましたよね。なんか17歳の子が、野球っていうものに急に目覚めて、1から取り組んでいくとか、ちょっと逆にこんなの見れないし。なんとかしたいっていう気持ちがあるんですけどね。

小峠先生は、メンバーが10万30歳だったり幽霊だったりと設定がメチャクチャな「デスバンド」。半年前にボーカルが脱退し、ぽっかり空いた穴が埋められずにいるメンバー。元ボーカルのケンメイ君は10歳の妹を心に抱えており、バンドでは妹が憑依して歌うという。ケンメイ君を説得してほしいと頼まれる小峠先生だが、兄と妹が自在に入れ替わるケンメイ君を前に「ロケ2つしてるみてぇだよ!」と混乱し……。

日村:話がどうなってんだろね?いま。
小峠:グチャグチャになってんですよね……。ミステリー小説読んでるみたいでね、こー、いろんな伏線があって、ね?果たしてあれが最終的に回収できるのかっていうね。
小宮:僕らでもいっぱいっぱいなのに、視聴者の人がね、ついてきてるのか?っていう。
小峠:図とかね。なかなかないですよ、オンエア中にわかりにくいからって図を出すっていう。
日村:ながら見だもん。テレビなんてね。真剣に見てないんだから(笑)
小峠:そうそうそうそう、そうなんですよね〜
日村:ちゃんと見ないと絶っ対わかんないし、見ててわかんないんだから俺ら(笑)
小峠:だからあのバンド、ライブを僕はホントに見たいんすねー。いまテレビみて、ちょっと興味持ってる人たちはみんな、あのデスバンドのライブを見たいじゃないかと。
日村:見たいねー!
小峠:そのライブができるまで僕は、あの、応援し続けようと思ってますけどね、はーい。


「100%彼らは本気でやってんですよね」


イケてなくて、不器用で、たまに「一瞬ヤベェ目をする(by小峠先生)」B組の生徒たち。ヒムケン先生曰く、生徒たちは「自分のやってることに本気で信念がある」そう。

日村:結局そのー、俺たちが何を言おうが、向こうはマジなんで。で、そこが結局面白くなっちゃうんですよね。マジメに取り組むと……面白いじゃないですか。真剣だから。そういうことだよね?
小峠:そうですね、やっぱテレビ見てる人たちからは、こいつら冗談じゃねぇのか、なんかわざとボケてんじゃねぇのかって思われがちなんですけど、それはもう違うんですよね。
日村:ホントそう!違う!
小峠;100%彼らは本気でやってんですよね。
小宮:今の時代、あんな本気な若者が逆にいないからこそ、やっぱその、惹かれていくってのがありますよね。
日村:ブハハ!いいまとめ!
小峠:おぅ確かにそうだ。
日村:そういうことなんだよね!
小宮:あー、うまくいきましたか?(笑)
日村:いやうまくいった!


ちなみにA組とB組を見分けるポイントを聞いてみると、小峠先生は「服のサイズが合ってない」小宮先生は「声のトーンが奇妙な感じ」と答えたのに対し、ヒムケン先生の回答は「理屈じゃない」だった。

日村:それはね、一瞬でわかりますよ(笑)もう、理屈じゃないんですねこれは。何かをやったからとか、そういうことじゃないです。じゃぁ10枚の写真をバババって出して、1枚だけB組の人がいます誰でしょう?ってやったら、たぶん全員当たりますよ。あぁ今の!って(笑) そういうのなんかわかりませんか?そういうことなんですよね。

確かに番組では新入生を探すときに「A組」な人にも数人インタビューするが、「B組」な人に切り替わると「この人だ!」とすぐわかる。誰にでも「B組センサー」があるのかもしれない。

「クレイジージャーニーと思ってください!」




保護者会も後半になり「もう無いでしょ質問」「まだあるんですか。ホントですか?お互い帰りたいはずでしょ?」と、後ろ向きな先生たち。最後に「他の先生のスゴいところ」を聞いてみると、話題はヒムケン先生の優しい教育方針に。
小宮:日村さんは、まぁすごい暖かい感じの先生だなと思いますね。
小峠:いややっぱ日村先生はすごいですよ。なんか僕だったら我慢できずに、何言ってんだよってツッコむようなところも、やっぱりそれを全部受け入れるっていうね。
日村:まぁねぇ、どっちがいいかわかんないんですよね。一言でスパーン!と終わらしてあげるのがいいのか。俺みたいに散々泳がせて(笑)
小峠:向こうもね、泳ぎ疲れてると思うんですよね。途中なんか言ってあげないと(笑) それでもやっぱりちゃんと受け入れるっていうのは、素晴らしい教育方針だと思いますよこれは。

ヒムケン先生、ロケでは生徒にツッコまずに、とにかく話を聞いてあげるのだ。生徒が奇妙な行動をしても、何回同じ話をしても、とにかくさえぎらない。小峠・小宮両先生が我慢できずにツッコんでしまうところ、ヒムケン先生は「本気だから、聞いてると面白い」と言う。

日村:本気で情熱があるから、何言ってるかわかんないけど、なんか面白い。そういう感じですね。あの、『クレイジージャーニー』(TBS系列)あるじゃないですか。クレイジージャーニーの人ってやっぱ、すごいでしょ?クレイジーだから。でも熱量があるから、伝わるじゃないですか。……あぁいう感じです。クレイジージャーニーと思ってくださいこの番組!
(一同笑)
小峠:別番組よく堂々と出せますね、クレイジージャーニーと思ってくださいって!
日村:我々もそういうことですよね。その、情熱がスゴイっていう。そういう人の話ってのは面白いんですよ!

『万年B組ヒムケン先生』の次回の放送は、ちょっとお休みを挟んで6月20日(月)。ヒムケン先生より年上?のヨーヨーを操るB組生徒が初登場。1聞いただけで15くらい答えるB組生徒に、ヒムケン先生、やっぱりじっと耳を傾けていました。優しいなぁ。

番組プロデューサー・江藤俊久氏のインタビューはこちら→(前編後編

(井上マサキ)