う〜…痒い!頭皮湿疹の原因と適切な予防法6つ

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毎日ちゃんと入浴して清潔にしているつもりなのに、“頭がかゆい”なんてことはありませんか? あるいは、かゆみは伴わなくても“フケ”に悩まされている人も多いかもしれません。

“かゆみ”や“フケ”といった頭皮のトラブルは、“湿疹”が原因ということもあるようです。

頭をボリボリかいたり、フケがポロポロ落ちたりすると、なんとなく不潔なイメージがありますよね。でも、頭皮湿疹の原因はさまざまで、人一倍きれい好きな人でも悩まされるおそれは十分にあるのです!

そこで今回は、医学事典『家庭医学大事典新版 ホームメディカ』や『WooRis』の過去記事を参考に、頭皮湿疹の原因と対処法をお届けしたいと思います。

 

■1:頭皮湿疹の種類

頭皮湿疹には大きく分けると以下の3つの種類があります。

(1)脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

皮脂腺がよく発達し、皮脂の分泌の多い部位にできる湿疹です。赤みのある境界のはっきりした湿疹で、皮膚がフケのように細かくむけてきます。かゆみはあまりありません。

乳児と20〜40歳代の人によくでき、乳児の場合は成人よりも脂っぽいかさぶたができるようです。

(2)接触性皮膚炎

刺激物質が皮膚につくことで生じる湿疹です。かゆみや痛みをともなって赤く腫れたり、ぶつぶつや水ぶくれができたりします。

(3)アトピー性皮膚炎

アレルギーを起こしやすい体質によって起こる湿疹です。もともとは乳幼児がかかる皮膚病で、小学校の低学年でほとんど治るとされてきましたが、1980年代以降、大人のアトピー性皮膚炎の報告も増えてきたとのことです。

頭皮が乾燥し、白いフケのような湿疹ができることもあれば、全身に赤み・かゆみのある湿疹ができることもあります。

 

■2:頭皮湿疹の原因

頭皮湿疹は種類によって原因が異なります。

(1)脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は皮脂の過剰分泌によって起こるもの。もともと肌がベタつきやすい人が十分に洗髪できていないと、皮脂を落としきれずに脂漏性皮膚炎を招くおそれがあります。

他方、頭皮の汚れを落としたいからといって、洗いすぎるのもよくありません。1日に何度も洗髪すると頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、“皮脂が足りない”と感じた頭皮が皮脂を過剰に分泌させることもあります。

(2)接触性皮膚炎

接触性皮膚炎の原因物質にはさまざまなものがありますが、特に、頭皮に刺激を与えてしまうものとしては、シャンプー、整髪料、パーマ液、髪染め液などが挙げられます。

傷んだ頭皮に長い間つけたままでいることで接触性皮膚炎を起こすおそれがあるようです。

(3)アトピー性皮膚炎

アレルギーの原因として、乳児期には食物、乳児期以降はダニ、ハウスダストなどが挙げられます。

また、大人のアトピー性皮膚炎が重症化する原因として、ストレスや紫外線などのほか、シャンプーや石鹸の使いすぎによる皮膚のバリア機能の破壊も考えられるとのことです。

 

■3:頭皮湿疹の対処法

「もしかして頭皮湿疹!?」という症状があらわれたらどう対処すればいいのでしょうか? 種類ごとの対処法は以下のとおりです。

(1)脂漏性皮膚炎

頭皮を清潔に保つだけで症状が軽くなることもあります。シャンプーの際はただ髪を洗うだけでなく、指の腹で頭皮全体をマッサージするように優しく洗いましょう。硫黄を含むシャンプーが効果的とのことです。

他方、“洗いすぎ”も皮脂の過剰分泌を招くので、シャンプーは1日1度を目安にしましょう。

なお、症状が重く厚いかさぶたができているような場合は、皮膚科にご相談を。軟膏で症状が改善することもあるようです。

(2)接触性皮膚炎

刺激物質が皮膚につくことで生じる湿疹なので、まずはその原因物質にふれないようにすることが何よりです。

また、皮膚科での治療では、症状の程度に応じて塗り薬や飲み薬を処方してもらえるとのことです。

(3)アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎も接触性皮膚炎と同様、原因物質との接触を断つことが欠かせません。

皮膚科での治療では、スキンケアを主体とした塗り薬によるものと、かゆみ止めを目的とした飲み薬によるものがあり、この2つを併用することもあるとのことです。

なお、炎症をとる薬としては、副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤の入った塗り薬が現在広く使われています。ステロイドは副作用が強調されて報じられることがありますが、適切に使えばこわい薬ではありません。

医師の指示のもと使用して、自己判断で勝手に中止しないようにしましょう。

 

■4:頭皮湿疹のNG対処法2つ

逆に、頭皮湿疹と思われる症状がある場合には、次の2点は避けるようにしましょう。

(1)自己判断で市販薬をいろいろ試す

頭皮湿疹にはさまざまな種類があり、それぞれ治療法や適した薬も異なります。“湿疹用”と書いてあるものでも、自分に本当に合ったものとは限らず、かえって症状を悪化させるおそれも……。

薬に頼りたくなるほど症状が重いなら、皮膚科を受診するほうが望ましいでしょう。

(2)はげしい運動をする

はげしい運動をして汗をかくと細菌の繁殖を招いて湿疹を悪化させるおそれがあります。なるべく肌を刺激しないように運動は控えましょう。

 

■5:頭皮湿疹の予防として気をつけたいこと6つ

日頃の心がけで頭皮湿疹を予防することも可能です。前項までの内容と重複する点もありますが、おさらいの意味で日常生活において気をつけたいこと6つをまとめてみました。

(1)脂っこい食事は避ける

(2)皮脂の分泌を調整するビタミンB2を豊富に含む食品(納豆、卵など)をとる

(3)洗髪は1日に1回を目安に、適切な方法で行う

(4)シャンプー、トリートメントなどは頭皮に残さないようしっかり洗い流す

(5)部屋をしっかり掃除する

(6)ストレスをためこまないようにする

 

いかがでしたか? 頭皮湿疹はしばらく放置すると自然に治ることもありますが、いったん慢性化してしまうとなかなか治らないこともあるようです。

「ちょっとかゆいだけ……」と軽く見ないで、症状が続くようであれば、皮膚科の受診も検討してみましょう。

(ライター 中田綾美)

 

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【参考】

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※ その洗い方逆効果!「フケがどんどん出ちゃう」NGなシャンプー方法4つ - WooRis

※ 「髪の洗いすぎ」がまさかの逆効果!頭クサ〜を防ぐシャンプーテク - WooRis

※ あなたの肌ケア間違ってない?保湿状態がわかるセルフチェック5項目 - WooRis

※ 岡島重孝(2008)『家庭医学大事典新版 ホームメディカ』(小学館)

 

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