フジテレビ「スポーツジャングル」(5月30日放送分)では、元プロ野球選手でニューヨーク・メッツなどMLBでも活躍した高橋尚成氏がゲスト出演。「メジャーのここが許せない!」と題し、現役時代に感じたメジャーリーガーに対する怒りや疑問を語った。

「めちゃくちゃある」という高橋氏がまず挙げたのは「とにかくノックが下手すぎる」というもの。「ハッキリ言ってこんなにアメリカダメなのかっていうくらい。コーチがノックするんですけど、ノッカーが下手すぎて。ピッチャーゴロの練習なんですけど、(ノックの)基本じゃないですか。それが打ったら全部外野にいっちゃう」とまくし立てると、「3球に1球(ちゃんとしたノックのボールが)くるかこないか」とも――。

ここで番組MCの浜田雅功が「全部の球団じゃないよね?」と確認するも、高橋氏は「全部の球団ですね」とキッパリ。「基本的にメジャーのノックってあまりやらない。外野フライのノックも打てないので、バッティングマシンで打つ。(ノックで選手を左右に)振ることもないのでプッて捕って終わっちゃう。キャッチボールやってるようなもん」と続けたが、「でも外野の選手、結構うまかったりするんですけど、どこでうまくなるのか分からない」と苦笑いを浮かべた。

続いて高橋氏が挙げたのは「ブルペンキャッチャーが盛り上げてくれない」というものだ。日本のブルペンではパーンという捕球音が鳴り響き、キャッチャーは「ナイスボール」などと声を張り上げ、ピッチャーを盛り立てるのがお馴染みだが、同氏曰くメジャーリーグにそのような光景はないという。

「(日本では)自分が調子悪くても気持ちが乗っていくので投げちゃうケースがある。意外とブルペンキャッチャーの人ってキャッチャーのミットを音が鳴るように工夫していたりする」と切り出した高橋氏だが、「アメリカのブルペンキャッチャーって壁みたい。ブルペン自体がシーンとしてる」と説明したが、ここでは日本ブルペンについても「勘違いしちゃうところもある。音を鳴らしてくれると調子いいと思っちゃう。それで試合でやられるケースも」といった側面を明かした。

その他にも「グローブを蹴るな」や「金をもらいすぎ」などと、メジャーリーガーの許せない部分を列挙した高橋氏。前者では自身のグローブをボールのように蹴られたエピソードを紹介し、「アメリカの選手の道具の大事にしなさはどこからくるのか」と疑問を呈し、後者ではメジャーの伝説的投手で最高年俸は20億円以上とも言われたヨハン・サンタナを例に、「家を5軒持ってて各家に車を2〜3台保有しているので、どこになにがあるのか絶対分かってない」などと話した。