どこがいちばんお金持ち!? 都道府県別の貯蓄額ランキング 1位は意外なあの県!

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貯金が上手な人もいれば、貯金下手な人もいます。もしかしたら、それは県民性などもあるかもしれませんよ!? 総務省が公開している全国消費実態調査によると、貯蓄額は地域によっても差があるようです。そこで今回は、同調査(2014年)にもとづいた都道府県別の貯蓄額をランキング形式でご紹介します。あなたの住んでいる県や出身県はどうでしょうか? チェックしてみてください!

■【都道府県別】平均貯蓄額ランキング

全国の総世帯の平均貯蓄額は1452万円ですが、それを上回るか下回るかは地域によってまちまち。ここでは、貯蓄額が高い地域と低い地域をランキング形式でまとめてみました。

●貯蓄額ベスト5

貯蓄額の高い上位の都道府県は、以下の結果となっています。1位は東京都!? いえいえ、意外な県が1位になりました!

1位 奈良県……1781万6000円
2位 東京都……1772万9000円
3位 福井県……1766万2000円
4位 千葉県……1758万3000円
5位 神奈川県……1700万3000円

日本の首都である東京都をおさえ、奈良県が1位に。ただ2位以下は、首都圏がベスト5の半分以上を占める結果となっています。

●貯蓄額ワースト5

一方で、貯蓄額が最も低い都道府県は、次の通りでした。

47位 沖縄県……531万8000円
46位 鹿児島県……821万7000円
45位 青森県……846万4000円
44位 長崎県……927万1000円
43位 宮城県……983万5000円

ワースト1は沖縄県という結果に。ベスト1の奈良県とは1200万以上も平均貯蓄額がちがいます。もしかしたらお金を「貯める」「使う」には県民性もあるのかもしれませんね。

■勤労者世帯の貯蓄額ランキング(都道府県別)

勤労者世帯のみでの全国平均貯蓄額は、1088万7000円。総世帯よりも下回るようです。

●勤労者世帯貯蓄額ベスト5

勤労者世帯の貯蓄額の多い都道府県は以下の通りとなっています。

1位 福井県……1508万7000円
2位 富山県……1381万8000円
3位 東京都……1373万3000円
4位 千葉県……1351万3000円
5位 愛知県……1341万1000円

中部地方の2県が東京都をおさえて上位2位という結果に。総世帯で1位だった奈良県は、1331万9000円で6位と、惜しくもベスト5入りを逃しました。

●勤労者世帯貯蓄額ワースト5

一方、勤労者世帯の貯蓄額が少ない都道府県は、以下の結果に。

47位 沖縄県……339万8000円
46位 鹿児島県……575万9000円
45位 青森県……592万9000円
44位 長崎県……675万4000円
43位 大分県……729万4000円

ワースト4に関しては、総世帯と同じ結果になっています。九州地方が多いように見えますね。

■【都道府県別】平均負債額ランキング

マイホームや車など大きな買い物などでローンを組んだりと負債を抱えている世帯も少なくありません。総世帯の平均負債額を調べたところ、412万4000円でした。貯蓄同様に、負債額も地域によって開きがあるようです。そこで、都道府県別の負債額をまとめてみました。

●負債額ベスト5

負債額が少ない都道府県は、以下のようになりました。

1位 長崎県……190万6000円
2位 香川県……220万6000円
3位 島根県……232万2000円
4位 徳島県……233万円
5位 高知県……258万4000円

上位5県のうち、四国が3県を占めています。四国地方のうち、上位に入らなかった愛媛県は326万4000円でした。ローンではなく現金で買う県民性がもしかしたら四国地方にはあるのかもしれませんね。

●負債額ワースト5

続いて平均負債額が高い都道府県を見てみましょう。

47位 東京都……607万4000円
46位 神奈川県……535万9000円
45位 滋賀県……493万5000円
44位 埼玉県……489万7000円
43位 千葉県……455万6000円

首都圏が大半を占める結果に。負債の内訳については、どの地域も土地・住宅によるものがほとんどのようです。首都圏の土地代はどうしても全国的に見ても高くなりがち。ローンをたくさん組むのも仕方がないのかもしれませんね。

■勤労者世帯の負債額ランキング(都道府県別)

勤労者世帯のみでの全国の平均負債額は、573万2000円と総世帯を上回っています。

●勤労者世帯負債額ベスト5

勤労者世帯のみで、負債額の少ない都道府県は、次のようになっています。

1位 長崎県……272万2000円
2位 高知県……347万6000円
3位 香川県……350万9000円
4位 大分県……358万8000円
5位 徳島県……362万2000円

四国と九州の地域がベスト5を占めています。九州は貯蓄も少ないですが、ローンも少ない傾向にあるようですね。

●勤労者世帯負債額ワースト5

一方で、負債額の多い都道府県は、以下の通り。

47位 東京都……810万3000円
46位 埼玉県……672万5000円
45位 千葉県……651万7000円
44位 滋賀県……647万8000円
43位 新潟県……641万7000円

東京都がぶっちぎりでワースト1位に。さらに、総世帯の負債額と比べると約200万円も上回っていました。やはりローンを組むメイン世帯は働く世帯。総世帯の平均を上回ってしまうのも、無理ないのかもしれませんね。

■まとめ

いかがでしたか。貯蓄額と負債額、都道府県によって大きく差がありましたね。物価や土地代、県民性、そんなものが混ざり合って、差が生まれてくるのかもしれません。そして、勤労者世帯は貯蓄は少なく、負債額は大きい世帯ということがわかりました。ただ、勤労者世帯はまだまだ働いて稼ぐことが可能な世帯。貯蓄もこれから増えればローンは減っていく世帯と考えられるのではないでしょうか。あなたのお住まいの都道府県はどうでしたか?

(池亀日名子/フォルサ)