憧れピアニスト、アリス=紗良・オットさんにインタビュー「音楽は感情を伝える言葉」

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クラシック音楽に馴染みがない、クラシック・コンサートをまだ一度も体験したことがない、そんな女子は必見。今回、世界で活躍する人気のピアニスト、アリス=紗良・オットさんを直撃し、クラシック音楽の楽しみ方からプライベートまで、いろんな話を聞いてきた。

7歳のときのドイツ連邦青少年音楽コンクール優勝をはじめ、その後ヨーロッパのコンクールでの数々の受賞歴をもち、10年前からは世界中でコンサートを行うピアニストとして活躍するアリスさん。
■クラシック・コンサートを楽しむ心得などはありますか?

「クラシック・コンサートというと、『おしゃれして行かなくちゃいけないのかな』とか演奏中に『今拍手しちゃいけないかな』とか、そんなイメージがあってかまえてしまうのかなと思うのですが、私のコンサートに関していえば、けっしてそんなことないんですよ。こういう服装でこういう姿勢で聴かないといけないというルールはなくて、“音楽”という素敵な漢字のとおり、音を楽しんでもらえれば、それだけでいいんです。だから、その日着て行きたい!と思う洋服、それがカジュアルであってもかまわないと思うし、本当にリラックスして楽しんでもらえることが大切だと思っています」

そんなアリスさんの演奏スタイルは、ドレス姿に裸足だとか。

「家にいるときも裸足でいることが多くて、それがいちばんリラックスできる状態なんです。コンサートでは、音楽を通してせっかくみなさんと時間と空間を分かち合えるのだから、自分がいちばんリラックスできる状態でいたいし、同時にお客さまにもリラックスしていただきたいんです」


■初めてクラシックを聴くとき、事前に曲目について調べておいたほうがいいですか?

「クラシックだと、作曲家や楽曲などのある程度の知識がないと聴けないと勘違いされがちなのですが、必ずしもそうする必要はないと思っています。もちろん、おなじみの楽曲でも作曲家の人間像や創作背景などを知るとまた違って聞こえてくるのも事実。でも、全然知らない曲でもコンサートで初めて聴いて興味を持ったら、2回目、3回目というふうに回を重ねて聴いていって、そのプロセスの中で知識を得ていくものだと思うのです。どんなことにも“初めて”のときがあるので、それがたまたまコンサートのときだったというだけのことなんです」


■コンサートでしか味わえない楽しさはどんなところですか?

「コンサートでは、自分がそのときに感じていることをそのまま、音楽を通してお客さまに伝えているのですが、同じ音楽、同じ作曲家の曲でも日によって演奏(音)が全然違ってくるんです。そのときの音響などのコンディションや、会場に集まってくださるお客さまの反応なども音に影響してくるんですね。それがライブの楽しさであって、できることならお客さまには2公演、3公演と来ていただいて、その時々にしか聴けない演奏を楽しんでもらえるとうれしいです」

次回の日本公演は、東京オペラシティで2016年9月30日(金)に開催されるピアノ・リサイタル。リサイタルに関連して、ニューアルバム『ワンダーランド』もリリースするそう。リサイタルについて「前半は妖精とか小人とかいろんなファンタジーのキャラクタが出てくるようなグリーグの叙情小曲集で、後半は前半とはまったくムードの違うリストの『ソナタ ロ短調』を演奏します」とアリスさん。今回は等身大の彼女に出会えるプレ・トークも初めて開催するというから楽しみ。

まずは、アリスさんのリサイタルで、気軽にクラシック・コンサートを体験してみては。