GK西川も率先!“メッシのドリブルより優れた”ハリル流の縦パス哲学

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「ハリルさんは『3人、4人を越える縦パスは、メッシのドリブルより優れている』と僕らに言っている。チーム全体が縦パスの意識を強く持って試合に臨むと思う」

 6月3日のキリン杯準決勝・ブルガリア戦(豊田ス)を3日後に控え、GK西川周作(浦和)が貴重な欧州勢との試合で取り組みたいこととして「縦パス」を挙げた。

 足元の技術に秀でている西川は、ビルドアップに絶対の自信を持っている。しかし、単純につなぐだけでは、高さと強さ、組織力のある守備ブロックを敷く欧州勢から点を取るのは難しいと考えている。

 ザックジャパン以降、欧州勢との対戦は4勝3分4敗と五分だが、日本が得点を入れたのは主に攻撃力に自信を持つ国々(ベルギー、オランダ、イタリア、ラトビア、フランス、アイスランド)。反対に守備力にも定評のあるチーム(ギリシャ、ベラルーシ、セルビア、ブルガリア、チェコ)からはゴールを奪っていない。13年5月30日のキリン杯・ブルガリア戦は0-0というスコアだった。

 西川が考えているのは、最後尾からのフィードで一工夫することで攻撃の糸口をつくっていこうというものだ。

「欧州のディフェンダーは足はそんなに速くないと思うし、ラインは深く守る。ビルドアップではつなげるだけでなく、自分のキックを生かして背後を狙ってみたい。相手は高さもあるので、ピンポイントで合わせるようなボールではなく、手前か裏か。五分五分のボールを出すのではなく、そういうことで揺さぶっていきたい」

 西川は「監督の言葉は頭の中に残るものが多い。僕らの意識を一つにしようという意図が伝わって面白い」と言う。骨のある相手との国際親善トーナメントで結果を残し、9月開幕のW杯アジア最終予選につなげる意気込みだ。

(取材・文 矢内由美子)