沈斯淳・駐日代表(左2)から「褒揚令」を贈られる故・郭茂林氏の息子の郭純氏(右3)

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(東京 31日 中央社)日本初の超高層ビル「霞が関ビル」など、日台の著名な超高層ビル建設や都市計画に携わった台湾出身の建築家、故・郭茂林氏(2012年死去)。中華民国(台湾)政府は先月末、優れた功績を残した人物などに贈られる「褒揚令」の授与を決め、今月30日に郭氏の息子に手渡された。

郭氏は日本統治時代の1920(大正9)年、台北生まれ。台北工業学校(現台北科技大学)を卒業後、日本に渡り東京帝国大学(現東京大学)に就職。戦後、日本に帰化している。1968年竣工の霞が関ビルを皮切りとして、世界貿易センタービル、池袋サンシャイン60、新宿副都心の超高層ビル群などにかかわった。

一方、台湾でも日本で蓄えた技術を活かし、台湾初の超高層ビル「第一商業銀行本店ビル」のほか、台北市役所を中心とする「信義副都心」、台北駅エリアの再開発など、都市計画に関する提案も行った。

授与式が行われた台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の建物も、郭氏が生前設計したもの。代理で「褒揚令」を受け取った息子の郭純氏は、天国にいる父はとても満足に感じていると思いますと喜んだ。

郭氏は、建築にかかわる華人の間では、ルーブル美術館のガラスピラミッドで有名な米国の建築家、イオ・ミン・ペイ氏とともに「西のペイ、東の郭」と並び称されている。

(楊明珠/編集:杉野浩司)