なぜ世界が認めた?日本の伝統食「和食」が健康によい理由

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2013年に「和食」がユネスコの世界無形文化遺産に登録され盛り上がりましたよね。

季節や彩りを考え、器にまでこだわる見た目の美しさや地域性も豊かな行事との関わりとともに、認められた価値が「健康的な食生活を支える栄養バランス」という項目です。

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しかし、世界で和食の健康効果が注目される一方で、日本人の和食離れが叫ばれています。

今回は、管理栄養士から見た「和食の健康面のよさ」をご紹介したいと思います。
1.お米中心の食生活
言うまでもなく、和食は“ごはん”がないと始まりません。

日本人と稲作の付き合いは2000年以上で、水が豊かで昼夜の温度差が大きい日本の土地でよく育つ稲は、安定的な食料として日本人の命の営みを支えてきました。

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そもそも日本食のおかずは、ごはんを食べるために発展してきたとも言われており、味付けもごはんに合うようなものになっています。

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▼お米は重要なエネルギー源

お米は炭水化物を含んでおり、日常的なエネルギー源として重要です。

最近は糖質制限食が流行っていますが、みんなが糖質制限をすると食料が賄えなくなるという問題もあります。

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さらに、日本人は長い期間に渡って炭水化物から多くのエネルギーを摂取する生活をしてきているので、そのバランスを大きく崩すことは安全性の面で不安が残ります。

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▼食べるときは分搗き米や雑穀を混ぜて

ただし、白いご飯を食べ過ぎると健康にとってはよくありません。というのも、白米は精米の過程で多くのビタミン、ミネラル、食物繊維を失ってしまっているのです。

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玄米は栄養価が高いのですが、ミネラル分の吸収を妨げたり、食べにくさもあるため、おすすめは五分搗き米などの精米されきっていないもの。白米に雑穀を混ぜても、手軽に栄養素を摂取することができますね。
2. 世界一豊富な発酵食品
日本の気候が生んだ、もう一つの食べものが“発酵食品”です。

高温多湿な気候が特徴の日本では、世界一といってもよいぐらいの発酵食品文化が花開きました。

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考えてみると、和食の基本調味料の中で、醤油、みりん、味噌、酢はすべて発酵によって作られているのです。このように、和食は発酵食品なしでは成り立ちません。

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▼日常的に発酵食品を取り入れよう

発酵食品というと、ヨーグルトを食べている人も多いかと思いますが、ヨーグルトに含まれる“動物性乳酸菌”よりも、糠漬けなどに含まれる“植物性乳酸菌”の方が強く、胃酸や熱にも強いため体にとって有用だということがわかってきました。

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この植物性乳酸菌を含む糠漬けなどの漬物や、大豆を発酵させた納豆に含まれる納豆菌は、腸内環境を整える働きを持っています。腸内環境を整えることは、体だけではなく、心の健康にも寄与します。

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スーパーで手に入る漬物の中には、ただ調味料で味付けしただけの発酵させていない偽物も多いので、経済面も考えて、家でぬか床を持ってみてはいかがでしょうか。

最近では、すでにぬか床が出来上がっていて、すぐに野菜を漬けられる手軽なぬか床も売られていますよ。
3. 栄養バランスが整う豊かな食材
日本人の食生活の特徴は、幅広い多様な食材を用いること。

その食材の頭文字をとった「まごわやさしい」という食事法があります。

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これは、「ま(豆・大豆製品)」「ご(ごま・ナッツ類)」「わ(わかめ・海藻)」「や(野菜)」「さ(魚・魚介類)」「し(しいたけ・きのこ)」「い(いも)」を表していて、これらの食材をまんべんなくとるだけで、自然と栄養バランスが整うというもの。

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このように、それぞれに含まれる栄養素が異なる食材を組み合わせることで、面倒な計算をせずとも必要な栄養素がちゃんと不足なく摂取できる手軽な方法が「まごわやさしい」です。