パトカーから顔を認識できる「監視ツール」が米国で導入される?

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トルコのEkin Technology社は、顔認識とナンバープレート認識が合体した監視システムを米国に売り込もうとしている。アブダビで撮影された、ハリウッド映画さながらの宣伝動画を紹介。

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トルコの警察専門技術会社Ekin Technology社は最近、3大監視ツールを統合した「Ekin Patrol」の特許を米国で取得した。ナンバープレート認識システム(LPR)搭載のパトカー用赤色灯と、スピードメーター、そして顔認識機能が合体したシステムだ。

2015年秋にアブダビで撮影された宣伝用動画は、この「Ekin Patrol」を利用すると警察による監視がどんなに高度になるかを、ハリウッド映画風に示している。

Ekin Patrolは、トルコと隣国アゼルバイジャンで利用されているほか、1年前から欧州でも提供されている。価格はオプションによって1式2〜5万ドル。今秋、カリフォルニア州サンディエゴで開催される警察関連の会議でデモンストレーションが行われるという。

米国では、スピードメーターは古くからあり、LPRはますます定着しつつあるが、顔認識技術はまだ広まっていない。

米国の法執行機関は、1983年に最高裁で争われた米国政府対ノッツ訴訟を、LPRの正当化の拠り所にしてきた。この訴訟は、「公道を自動車で移動する個人は、移動中は『プライヴァシーの合理的な期待権』がない」と判断されたことで知られている。しかし、顔認識についての法的根拠はまだ明確とはいえない。

それにもかかわらず、米連邦捜査局(FBI)やカリフォルニア州検事局などのさまざまな機関が、顔認識技術への関心を示している。

Ekin Technology社のスタッフは、米国における法的懸念に理解を示しつつも、テロの危険が大きいトルコでは誰もプライヴァシー問題を気にしていないと述べている。

※以下は、NECの顔認証ソフトウェア「NeoFace」の宣伝動画。米国の国立標準技術研究所の評価で第1位となり、すでに20カ国以上で導入されている(日本語版記事)。