エグゼクティブがこぞって「黒は着ない」という理由
◆空間心理カウンセラー・伊藤勇司の「成功するビジネス×片づけ術」第4回

 こんにちは。空間心理カウンセラーの伊藤勇司です。

 以前、ある方が、名だたる企業の社長さん達が集まる場に行ってきた話しを教えてくださいました。そこにいらっしゃる方は、100億円企業の社長が当たり前で、経済的にも豊かさだけではなく、皆さん精神的にも非常に素晴らしい尊敬できる方ばかりだったようです。

 将来のビジョンが桁はずれで、億ではなく兆を意識したビジネスのビジョンを持っておられる方ばかり。それも、ただ【夢】として語るのではなく、具体的なお金の使い道や、それに関わる皆の繁栄をリアルに描いていたそうです。

 その社長の皆さんがこぞって言うことが『黒は着ない』ということでした。ちなみに黒は「新陳代謝を止める色」で心理学的には、防衛の色。他人を拒絶する色。孤立を促す色でもあります。だからこそ、発展繁栄していく事を真剣に考えられている方々が、黒を着ないというのには頷けるものがあります。そして何よりも、黒ばかりを多様してしまうと、本来の自分が持っている力も制限することにもなってしまうもの。今でこそ多様化しているようですが、学生服に黒が多いことも、心理学的な観点から見ると、できるだけ個性を抑えて統率しやすい心理状況にする効果があるからです。

 こういった話を聞くと、クローゼットの中身を見直すだけでも、人生の質が大きく変わることを少しはイメージできるのではないでしょうか。

◆服の色は心理状態を表す

 色はあなたの深層心理と密接に関係しています。今のあなたが選ぶ色が、あなたの心理状態を表していると言っても過言ではないのです。多くの人はこのことに気づかずに過ごしているのですが、卓越した結果を出す一流のビジネスパーソンは、必ずと言って良いほど、こうした見た目を意識しています。少し耳が痛い表現かもしれませんが、平凡な人ほど中身を重要視して、一流の人ほど【見た目のイメージ】を重要視します。ただこれは、中身にはこだわらなくていいということではなく、見た目のイメージに配慮することを意識した方が、「他者評価」を簡単に引き上げられるということです。

 当たり前といえば当たり前ですが、他人に良い印象を与えられる人ほど、その人の周りに人はついていくようになります。その他者に良い印象を与える要素は単純に人柄だけのものではなく【見た目のイメージ】も、かなり大きな影響をもたらすのです。

 そういった観点で、あなたの今のクローゼットの中身を見たときに、どんな服が多いと感じますか?

 男性は特に、無意識で自分の心理状態に合わせて服の色を選んでいます。そしてその色を「好きな色」と、思い込んでいるもの。でも、深層心理の観点から見ると、好きな色を選んでいるのではなく「その色を選んだほうが心理的に安心感が生まれる」から選んでいるケースのほうが多いのです。例えば、あなたが心理的に自信が持てない状態にあるとしたら、ハッキリとした原色は避けて、黒などの防衛色を無意識で選びやすくなるというように。

 ただ、これは逆も然りで、身にまとうものを変えることで、逆に心の状態が変わるということも起こるのです。例えば、あなたが積極的になりたいと思って自分を変えようとするのではなく、イエローやレッドなどの【積極的な色】を取り入れることで、心が自然に積極的に変化するのです。そして他人が見ても色のイメージで「積極性がある人」と、捉えられやすくなります。試しにアパレルショップに出かけてみて、こうした色を意識した上で様々な服を試着をしてみると、明らかに自分の印象の違いを実感できると思います。