台湾の国際競争力、3ランク下がり14位に  アジアでは3位

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(ローザンヌ 31日 中央社)スイスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)が30日に公表した2016年の世界競争力ランキングで、台湾は前回から3位後退し14位になった。アジア地域では香港(1位)、シンガポール(4位)に次ぐ3位だった。

ランキングは世界61の国・地域が対象。景気動向、政府の効率性、事業効率、インフラの4つの主要要因から派生する340以上の基準に対する分析を基に決定された。

IMD世界競争力センターのアートロ・ブリス氏は、台湾の基本的な評価は前回に引けを取ってはいないと指摘。順位を落としたのは、国内総生産(GDP)の低迷に引きずられたためだと分析する。

ブリス氏によると、GDP関連の評価項目において、台湾は軒並み大幅に順位を落とした。実質GDP成長率では前回から43位後退し、54位に転落。1人当たりGDPは35位下げて45位となった。これにより、台湾の国内景気動向は前回より21位下がり、30位にまで後退した。

だがブリス氏は、経済成長に波があるのは普通で、経済発展における適切な軌道を見つけさえすれば、国際景気動向が回復していくにつれ、大きな問題にはならないだろうと楽観視する。

一方で、ブリス氏は台湾の労働市場とITインフラに関する項目の順位後退に懸念を示す。これらは政府が改めて検討すべき項目だと述べた。さらに、台湾は産業グレードアップや就業機会創出、貧富格差の是正、労働参加率の向上、人材育成などを早急に進め、社会の結束力と包容力の強化を促していくべきだとの見解を示した。

同ランキングにおける台湾の過去最高順位は2011年の6位。その後順位を少しずつ落とし、2014年は13位。2015年には再び11位まで上昇していた。

(江今葉/編集:名切千絵