オールドゲーム『PONG』現実化プロジェクトがプレイできる試作品を完成。事業化目指し生産パートナーを募集中

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1972年に開発され、テレビゲーム初のヒット作とも言われるアタリの「PONG」が、現実世界のゲームになりました。製作したのはウルグアイ・モンテビデオ在住のDaniel Perdomoなる人物ほか2名。

このリアルPONGゲームは一見するとただのエアホッケーに見えてしまうものの、テレビゲームのPONGと同様にダイヤルコントローラーでパドルを操作できます。さらに、PONGであることを象徴するのが、四角いパドルとボール。ただし三次元化するために高さ方向にも大きさがあるため、それぞれ直方体と立方体になっています。
エアホッケーではなく、パドルもボールも四角の立体。ではどうやってそれが動くのかが気になるところ。テーブルはガラス製で、ボールやパドルはガラスの裏面からマグネットで動かされます。特にボールの動作は3Dプリンタのヘッド部分のようなベルトとレールの組み合わせであらゆる方向への動きを可能としています。

また、パドルを操作するダイヤルコントローラーはなぜか分解したハードディスクを利用しており、ディスクの回転をセンサーでとらえてパドルの動きに変換しています(HDDのモーターを回すことで発生する電流値を読むのではなく、ディスクにパターンを貼り付けたロータリーエンコーダー方式)。

また7セグの得点表示や電子回路から筐体に至るまで、ほぼすべてのパーツは手づくり。しかも驚くことにDaniel Perdomoらはまったく電気・電子工作、機械加工の経験がなかったため、インターネット上で得た情報だけをもとにこれらを作り上げたのだとか。

なお、テレビゲーム PONG の移植となるこのゲームは当然、ボールやパドルはコンピューターが計算して動かしています。よって、人間の対戦相手がいなくてもCOMプレイヤーを相手に遊ぶことが可能です。

ちなみにDaniel Perdomoは、このPONGゲームをただネットで自慢するためだけに作ったわけではなく、事業化することを望んでいます。現在はそのための生産パートナーを探しているとのこと。

もしパートナーが見つかり事業化となった場合、動画でもちょいちょい見切れているアタリやPONGのロゴマークは外されることになるだろうものの、もし実物を目にする機会があればちょっとプレイしてみたいゲームです。

蛇足ですが、ゲームをリアル世界に再現するプロジェクトとしては最近では『ドラゴンクエスト』のリアル脱出ゲームが、過去には体感ゲーム人気を引っ張った『アウトラン』のリアル化プロジェクトがありました。特にアウトランは、どう見ても実際の道路と画面、運転操作がシンクロしていないのが突っ込みどころでした。