連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第9週「常子、初任給をもらう」第49話 5月30日(月)放送より。 
脚本:西田征史 演出:松園武大


「小すずめたちがうるさいので。」
常子(高畑充希)が妹たちを喩えた言葉が可愛過ぎる。
登場するアイテムもそうだけれど、何かと昭和の童謡や少女小説のレトロモダン的なニオイを漂わせる「とと姉ちゃん」。
しかもその台詞の前にちゃんと2羽の小すずめを映していた。
ほのぼの路線は9週も健在だが、朝ドラ名物「いびり」がはじまって、緊張感も。
なかなか仕事を回してもらえずあせっていた常子。ようやくタイプの仕事を回してもらってはりきるも、早乙女朱美(真野恵里菜)の厳しい仕打ちが待っていた。
むむむ、これは、朝ドラ名物、ヒロインがいびられるコーナーなのか。お姑さんの嫁いびりがポピュラーだが、
「とと姉ちゃん」は嫁入りしそうにないため、会社内でのいびりという応用パターンを用意したようだ。
常子VS7人の職業婦人。一対一でなく、軍団と戦う孤高の戦士パターンは新鮮かもしれない。
悩む常子は、いろんな言葉をタイプに聞き間違えるコントをひとしきり展開。
辛い状況に陥っている常子ではあったが、その一方で、星野武蔵(坂口健太郎)との関係が進展中。
武蔵がふと常子を思う時、窓辺のゼラニウム? がうっすら映り込んでいて、武蔵の心の華やぎを感じさせた。
さらに、社内虐めにも負けず頑張っている常子をちゃんと見てくれている人もいるという、あったかーい展開に。
とはいえ、9週はまだまだ困難が待ち構えているはず。がんばれ常子。
そういえば、常子、社会人になったので、うっすらメイクしていて、大人になりつつあるのを感じさせる。

ところで、公式インスタグラムでタイピスト部屋に貼ってあるタイピスト各論が紹介されている。
機械に対しての心掛 指に対しての心掛 など細かい上、仕事を「作品」と呼んでいるところも興味深い。
ライターを生業にしている者にとっても大事な心掛けである。
(木俣冬)