台湾メディア・中国時報電子版は29日、台湾のネットユーザーが国外から手紙を送る際に最も早く届く宛名表記方法について実験したことを伝える記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 アジアにおいて、台湾ほど自らの呼称に難儀している地域はないだろう。対外的に「中華民国」を名乗れば大陸から反発が出て圧力がかかる。スポーツ競技では「台湾」という呼称すら許されない。では、台湾に荷物を送る場合、どうやって宛名を書くのがベストなのだろうか。台湾メディア・中国時報電子版は29日、台湾のネットユーザーが国外から手紙を送る際に最も早く届く宛名表記方法について実験したことを伝える記事を掲載した。

 記事は、数日前にあるネットユーザーが台湾の掲示板サイト上に「国外に手紙を送る際に、こちらの住所でROC(中華民国)と書いていいのか」との質問を書き込んだところ、大きな反響があったと紹介。台湾を指す「Formosa」、「Taiwan」そして「ROC」と表記の「候補」を示したところ、別のネットユーザーがある「実験結果」を発表したと伝えた。

 その「実験」とは、ドイツ・ベルリンに旅行した際に3枚のハガキを台湾向けに投函するというものだ。住所にはそれぞれ「Formosa」、「Taiwan」そして「ROC」と別の表記にして、4月17日に同時に投函したという。すると、「Taiwan」と「Formosa」は同25日に台湾に届いたにもかかわらず、「ROC」だけは1か月間も「漂流」して5月19日にようやく到着したとのことである。

 記事は、この結果に対して「アマゾンで買い物した時には、ROCにしないと届かなかった」、「欧州から30回は手紙を出しているが、Taiwanとしか書かないと、Thailand(タイ)に行ってしまいがち」、「日本ならFormosaだけで届くはずだ」などといったコメントが寄せられるとともに、「やはり複数の表記を併記するのがベスト」という結論めいた意見も出たことを紹介した。

 この問題は、台湾が世界各地においてどのような認識を持たれているかが大きく関わっていると言える。日本から送る場合はどの表記でもおそらく問題なく送れるだろう。大陸から送る場合は「ROC」と書けば届く確率が低くなるかもしれない。そして、欧米や東南アジア、アフリカ地域ではまたそれぞれ事情が異なるはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)