中国メディアの今日頭条はこのほど、マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画の受注競争において、「中国は日本に勝利するだろう」と論じる記事を掲載し、そのいくつかの根拠を紹介している。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)

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 中国メディアの今日頭条はこのほど、マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画の受注競争において、「中国は日本に勝利するだろう」と論じる記事を掲載し、そのいくつかの根拠を紹介している。

 記事は今回の受注競争において中国が日本に勝利すると予想しているが、その根拠の1つとして「現地メディアが中国優勢と予想している」ことを紹介。現地メディアの報道事例として、マレーシアメディアの「THE STAR」紙が「中国はいま先頭を走っている」と報じたこと、またシンガポール最大の新聞「ザ・ストレーツ・タイムズ」も「影響力の点で中国がリードしている」と報じたことを取り上げた。

 さらに「世界経済の低迷が理由で、各国がコストパフォーマンスの良い建設方案を重要視している」と指摘、中国の建設コストは日本よりも安いと言われるが、世界経済の低迷という要素が中国に味方していると主張した。

 また記事は中国の高速鉄道建設方式は中国と現地国が共に発展する「ウインウイン方式」だと主張。「現地に合資会社を設立し、現地政府と協力する」というやり方で建設を進めるため、「技術や投資を独り占めする国に比べてはるかに信頼できるはずだ」と説明した。

 記事は中国優勢と報道するいくつかのメディアを取り上げているが、日本優勢と分析する現地専門家も存在する。これはつまり、日本と中国それぞれがそれぞれに対して持っている受注競争上のアドバンテージが異なっており、異なる角度から両国の優劣を分析するなら予測される結果も異なるということを意味しているに過ぎない。

 顧客であるマレーシアとシンガポールが日本、中国、韓国、ドイツ、フランスのどの方案に魅力を感じるだろう。どの国も喉から手が出るほど欲しいのは、受注獲得のための「絶対的なアドバンテージ」だろう。顧客であるマレーシアとシンガポールが何を求めているのか、その心を掴む「絶対的な何か」を見出すことが日本には求められている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)