30日、韓国のセウォル号の惨事を調査している「4・16セウォル号惨事特別調査委員会」が今月28日の船体引き揚げ工程の延期について、「初の技術的な欠陥による延期」と明らかにした。写真は船体引き揚げなどを訴える市民の声(15年8月のソウル)。

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2016年5月30日、韓国・ノーカットニュースによると、14年の旅客船セウォル号の惨事を調査している「4・16セウォル号惨事特別調査委員会(特調委)」が今月28日の船体引き揚げ工程の延期について、「初の技術的な欠陥による延期」であると明らかにした。

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特調委の李錫兌(イ・ソクテ)委員長は同日の記者会見で、今回の技術的な問題の発覚により「7月末の引き揚げ目標が達成できるかどうか不透明になった」との見解を示した。当初、28日にはセウォル号の船首を起こす作業が行われる予定だったが、これが2週間ほど延期された。これまでの数度の工程延期はすべて気象状況によるもので、技術的問題が認められたのは今回が初めてだ。

28日に遺族らと共に引き揚げ現場近くまで赴いた特調委メンバーによると、作業延期は海洋水産部から当日一方的に知らされたのみ。具体的にどんな技術的問題がいつから発生していたのか、またどのように解決されるかなど、作業を行う中国企業・上海サルベージからの情報もなく、まったく分からない状態だという。会見に出席したある犠牲者の父親は「6・7月には台風が来る。少しでも早くできないものか」と、会見内容にいら立ちをみせた。

この報道に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「それでなくても月日がたっちゃってるのに…」
「特調委が船体を引き揚げればいい」
「もっと簡単に引き揚げができた段階で引き揚げに反対した人たちは、引き揚げが難しくなった今になって今度は早く引き揚げろと言う」

「中国企業を呼んで金をかけてよくやるよ。情けない。担当者をクビにしてくれ」
「僕は初めからそのままの引き揚げは無理だと思ってた」
「実際にやってみたら思ってもみなかった問題が見つかることはよくある」

「また何か隠すのか?」
「いくら時間稼ぎしても、セウォル号のことは絶対に忘れない」
「引き揚げは簡単なことじゃないからね」(翻訳・編集/吉金)