トヨタ自動車によると、1997年以来、約19年間に渡って世界で販売してきたハイブリッド車の累計販売台数が4月末に900万台を突破したそうです。

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地域別の内訳では日本が438万台と最多で、北米が299万台、欧州が111万台、その他が53万台の状況。

現在、約90以上の国・地域でHV 33モデル、PHV 1モデルを販売しており、これまでに販売したハイブリッド車の累計販売台数は901.4万台に達しています。

昨年7月末に800万台を突破した後、約9か月でさらに100万台上積みしており、これまでの販売推移をグラフで「見える化」してみると、3代目「プリウス」や「アクア」がハイブリッド車の普及拡大に大きく寄与していることがわかります。

北米ではガソリン安の影響で2014年以降、ハイブリッド車の販売が下降気味となっていますが、欧州では逆にジワジワと販売を伸ばしている様子が窺えます。

ちなみに車種別に見た場合の世界販売台数TOP20は以下となっています。

米国で販売台数が多いハイブリッド車はプリウス(168万台)、カムリ(38万台)、アクア(18万台)、Lexus RX(16.7万台)、プリウスα(16万台)、ハイランダー(14.6万台)など。

また欧州ではオーリス(29.6万台)、プリウス(28.7万台)、ヤリス(23.1万台)、Lexus RX(9.8万台)などが販売を伸ばしています。

トヨタでは地球環境の問題に対してクルマの持つマイナス要因を限りなくゼロに近づけ、持続可能な社会の実現を目指す「トヨタ環境チャレンジ2050」に基づき、2020年までに150万台/年、累計で1,500万台のハイブリッド車を販売する計画。

同社はこれまでに約6,700万トンに上るCO2排出量を抑制、約2,500万kLのガソリン消費を抑制したとしています。

今年も4月末時点で既に47万台を販売しており、今秋には新型プリウスPHVや新型プリウスの派生SUV「C-HR」を投入する見込みで、このペースで行けば年内にも1,000万台到達の可能性もありそうです。

また、今後はトヨタにおいても米国ZEV規制への対応に伴い、これまでのHVに代わってPHVの開発が活発化すると予想され、トヨタが培ってきたハイブリッド技術はFCVやEVを含めた全ての電動車の基盤となるだけに、いっそう重要性を増して行くものと予想されます。

Avanti Yasunori

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