28日、中国人は生まれ育った地域で一生を終える人が大半だった。だがここ数年、定年退職後に気候の温暖な土地へ移り住む人が増えている。写真は三亜湾。

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2016年5月28日、米国では1950〜60年代にニューヨークやシカゴから多くの定年退職者が気候の温暖なフロリダへ移住したが、中国でも現在、東北部の工業中心地から南の海南省へ移住する人が増えている。英経済誌エコノミストが伝えた。

中国人は従来、生まれ育った地域で一生を終える人が大半だった。だが現在は、出稼ぎも増え、別の土地へ働きに行くことは当たり前となっている。定年退職後の生活にもここ5年ほどで大きな変化が見られるようになり、働いていた土地から別の地方へ移り住み、数年あるいはそのまま生活する人が増えている。

海南省第2の都市、三亜市を毎年40万〜50万人の定年退職者が訪れている。その半数が「東北三省」と呼ばれる黒竜江省、吉林省、遼寧省から来た人たちだ。三亜市の総人口は74万9000人。移住者の3分の1は月収2000〜3000元(約3万4000〜5万1000円)ほどのごく一般的な経済水準の人たちで、4分の1はそれよりも少ない。

中国の東北地方は冬の寒さが厳しい。三亜市は亜熱帯で冬も温暖で過ごしやすく、寒い冬の間だけ移住するという人も少なくない。また暖かい冬を過ごすうちにそのまま定住してしまう人も多く、そうした人々を対象にした産業も活発になっているという。(翻訳・編集/岡田)