FW登録返り咲きの原口「監督からはカンテのプレーを見ろと言われたけど…」

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 生粋のフォワード気質であるFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が「FW登録返り咲き」を歓迎し、「キリン杯では結果を残すだけだと思っている。攻撃でも守備でも監督が目指しているものを出すこと。それと結果です」と、あらためて得点への強いこだわりを口にした。

 ただ、現実的にはどのポジションで起用されるか予測不能な状況だ。ハリルジャパンが発足してから原口が招集され始めたのは昨年6月で、最初はFW登録だった。けれども、その後は9月がMF、10月がFW、11月がFW、今年3月がMFと、登録ポジションが毎回のように変化してきた。

 さらには実際に使われてきたポジションも、サイドハーフ、サイドバック、インサイドハーフ、そして前回はボランチと、今までなら考えも及ばなかったような起用法が続いてきた。そして、それぞれのポジションでユニークなアクセントとなってきた。今回、原口に与えられるポジションがどこになるのかが読めない理由もそこにある。

 中でも、3月29日のシリア戦で後半途中に負傷したMF山口蛍に代わってボランチに入った原口は、その破天荒なプレーぶりと同時に、新たなインパクトをハリルジャパンにもたらした。

 ハリルホジッチ監督にとっても好印象だったようで、今回は指揮官から直々に「(エンゴロ・)カンテのプレーを見ておけ」と言われたという。奇跡のプレミアリーグ優勝を果たしたレスター・シティにおいてMVP級の活躍をしたフランス代表のボランチだ。

「ああやってボールを取って、出て行くところは良い選手だと思う。僕も取るだけじゃなくて、プラスアルファを出せるようなボランチ像を考えている。どこで出たとしても、僕が求められるのは、推進力やボールを運ぶところ。ボールを取るところとそのあとを意識していきたい」

 取材エリアでは、「ボランチの話ばかりですけど、FWで呼ばれていますからね。前で出たいですし」と軌道修正するのも忘れなかった。

「どこで出ても得点への意識はもちろん持つし、前で出るならなおさらです。必ず点に絡みたいし、そうしないと上にいけない」

 プレーには柔軟性が出てきたが、強気な姿勢は決して変わらない。その強気ぶりが、まだ秘めているポテンシャルを引き出していくに違いない。

(取材・文 矢内由美子)