制服ディズニーはもう古い!

これまで、大学生くらいの若者たちの間では、ディズニーランドなどのテーマパークに行くとき、女子高生風の制服を着るというのが鉄板でした。「制服ディズニー」と呼ばれていて、出身校の制服を引っ張り出して着たり、イーストボーイなどのブランドで制服風のアイテムを買い揃えたりして、女子高生に戻ったような気持ちでアトラクションを楽しむんです。

アラサー世代以上の方、知ってましたか? パーク内には制服を着ている若者たちが溢れていますが、8割は本当の高校生ではないと言っても過言ではないんです。

制服ディズニーの“次”

しかし、制服ディズニーはあまりにも定番化しすぎてしまったために、一部の若者は独自のアレンジを加えた、新しいお揃いファッションをするようになりました。その中でも特に目立つと人気なのが「ヲタクコーデ」です。

チャックシャツをジーンズにインして、メガネをかけ、バンダナをする。そのとてつもなくダサいファッションをあえてすることで、非日常的なコスプレが楽しめる。そんな理由からヲタクコーデは10代の女の子を中心にお揃いファッションの新定番になりつつあります。

今時どこにもいないようなオタクファッション。若者たちがこの格好をするのは、別にオタクをバカにしているわけでも、“逆にかっこいい”と思っているわけでもありません。

なんとなく楽しいから。それだけの理由で、どうやったって可愛くない、こんな格好を取り入れてしまうのも、若さゆえでしょう。

女子大生の服がカブる問題

大量生産・大量消費のこの時代。若者たちは、金銭的な問題もあり同じようなファストファッション・ブランドで洋服を購入することが多いです。そうすると、どうしても他人と服がカブってしまいがち。とくに、ちょっとおしゃれ冒険した格好をした時に友達と服が同じだと、死ぬほど恥ずかしい思いをします。丸メガネに女優帽、モノトーンでちょいモード系コーディネートに真っ赤な唇で待ち合わせ場所に向かい、同じテイストの友達が待っていたときの絶望と言ったら。とっさに最寄りのトイレに駆け込み、帽子を取って、リップもオフします。

だいたいの飲み会は、その場にいる誰かのSNSの「みんなで飲んでるよ〜〜」投稿の写真でソーシャル可視化されています。一度のヘマが、一生残る。負けられない戦いがそこにあります。

2ちゃんねるなどで、「今時の女子大生みんな同じ格好わろたwww」なんて叩かれますが、当事者もかなり気にしているんです……。

逃げ場としての「双子コーデ」

そこで、逆張りと言えるのが「双子コーデ」ブームです。「どうせ被っちゃうなら、あえて合わせたほうが仲良しに見えるじゃん!」

髪型、服装、メイクのテイストまで、みーんなおそろい。カブってるんじゃないよ、合わせてるんだもん! という最高の防御です。

先日も朝のテレビ番組で話題になっていましたが、最近では男の子同士でさえも、双子コーデで街に出ています。

服はもうアイデンティティを示すものじゃないのか

まわりの目を気にして、友人と同じ服で外出してばかりの若者。元来、ファッションというのは自己表現の一部だったのではないでしょうか? しかも、大学生のうちにしか楽しめないファッションはたくさんあります。社会人になったら、会社の規則などで、挑戦の幅が狭まってしまうこともあるでしょう。

実は、筆者はこの「おそろいにしとけば恥ずかしくない」風潮はあまり好ましく思っていません。ディズニーなどのイベントごとで一体感やテンションを高めるためにおそろいにするのはわかりますが、普段の生活までおそろいにしてしまうのは、やりすぎだと感じています。

SNSや、まわりの目を気にして小さくまとまるなんて、ミイラ取りがミイラになるようなもの。黒歴史だろうがなんだろうが、思いっきり若さを謳歌すればいのに。そう思ってしまいます。

私は、学生時代の大半を金髪で過ごしました。みんなとは違ったけど、SNSの写真で将来後悔するかもだけど、のびのびと楽しい学生時代でしたよ!

(たなかもみこ)