「ボール扱いの技術でアピールしたい」と意気込む初招集のMF大島

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 初々しい顔つきではあったが、心の奥底に揺るがない自信を持っている様子をうかがわせた。

 U-23日本代表として出場したトゥーロン国際大会から29日に帰国したばかりのMF大島僚太(川崎F)は「ボールを扱う技術のところを積極的に見せていきたい。球際のところを言われているので、そこも見せていきたい」と静かな口調の中にも強い意気込みを感じさせた。

 川崎FでもU-23でもボランチとしてプレーしている大島だが、光るのはやはり攻撃面だ。加えて、メンバー発表会見でハリルホジッチ監督が名前を読み上げた順番から推察すると、ボランチとしてだけではなく、攻撃的MFとしての起用も考えられそうな雰囲気がある。

「やれと言われたらやるしかないし、2列目でプレーするとしてもボール扱いは自分の特徴だと思うので、取り組んでいきたいです」と大島自身も前向きな受け止め方だ。

「トゥーロン国際と日程もかぶっているので、驚いた」という初招集劇。この日はまず初対面の選手全員のところへ行き、「初めまして」と挨拶をした。

「緊張しましたが、みんな話しやすく接してくれました」。まずは第一関門をうまくクリアした様子だ。

「A代表の印象は球際での強さと寄せの速さ。最後の精度、ボールを奪うところの質は高いと思う。その中で、自分自身が何でもできるようになりたいし、守備の部分で向上していきたい」

 手倉森ジャパンが発足した14年アジア大会前の時点では、手倉森誠監督から「現時点でA代表に一番近いのは大島僚太」と言われていた。だが、そこからすでに2年近くが経過した。本田圭佑らからは「若手の突き上げが足りない」という指摘もあった。

「そういうことを意識していないことはないですね」と言い切った大島。声高ではない分、プレーでのアピールに懸けようという意識が感じられた。

(取材・文 矢内由美子)