笑顔のA代表初合流、小林祐「身が引き締まる思い」

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 日本代表は30日、愛知県内に集合し、キリン杯に向けた合宿をスタートさせ、A代表初選出のMF小林祐希(磐田)を含めた25人で始動した。

 12年4月に行われたU-23日本代表候補合宿以来となる日本代表の練習着に袖を通した小林祐は「身が引き締まる思いです」と、緊張感の中にもうれしさがこみ上げてくるようだった。前日のJ1川崎F戦後には「緊張やワクワク感はそこまでない」と話していたが、いざトレーニングが始まると、「全然違った。楽しみです」と笑みがこぼれた。

 バヒド・ハリルホジッチ監督にも挨拶に行き、5分ほど言葉をかわした。「自分が伝えたのは、日本のために自分にできることはすべてやるということ。成長したいし、高い要求をしてくださいと。監督には『そういう志を持っているのはいいことだ』と言ってもらえた」という。

 練習前にはピッチ中央で選手、スタッフ全員で円陣を組み、指揮官が約10分ほど熱弁をふるった。その印象について「世界を知っている人なので、熱さを感じた。それを受け取りながら、今後自分がどうしていくかイメージしていた」と話す小林祐は「その熱に応えるぐらいの熱で返さないといけない。勝ちたい気持ち、熱、サッカーに対する思いを出していければ」と、ピッチ内外で積極性をアピールするつもりだ。

「(日本代表は)俺以外にも主張の強い人たちばかり。要求すれば、応えてくれる選手だし、俺も要求に応えたい。聞きたいことはたくさんある。食事会場やピッチ上で、思ったことはすぐ聞いていきたい」

 おとなしいタイプが多い若手選手の中で小林祐の持つキャラクターはある意味、特異だが、そうした「個」が現在の日本代表に求められているのも事実。強気な姿勢は、この日初めてA代表の雰囲気を体感したあとでも変わらなかった。

「俺よりうまい選手はいくらでもいる。今回の25人で自分が一番下だと思っているけど、自分の持っている能力をだれが出せるかといったら、主張できる選手、自信がある選手、ギラギラしている選手。小さいころからそういう性格だったし、そういうのを出していきたい」

 ハリルホジッチ監督は小林祐やMF大島僚太といった新戦力について「試合に出るかは分からない」と、キリン杯での起用には慎重な姿勢を示している。それでも24歳のニューフェイスは「試合に出るかは分からないということだけど、絶対使いたいと思わせるようなアピールを練習からしていきたい」と力強く宣言。代表デビューはもちろん、「一番インパクトがあるのは得点。そこは狙うけど、守備だったり自分に足りないところも意外にできるんだというところを見せたい」と、試合での活躍もイメージしていた。

(取材・文 西山紘平)