正しい趣味予算は月収の何割? FPが指南する、オタク女子のためのお金管理法

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芸能人を追っかけたり、歴史的名跡をたずねたり、元気に趣味を追求しているオタク女子の皆さん、お金の管理は大丈夫でしょうか。オタクFPでもある筆者が「正しい」趣味のムダづかいについてご案内します。

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死ぬまでずっと趣味を楽しむためにこそ、自己管理が必要です。

隠れオタク?公言オタク? 女子オタクの悩みは「趣味予算」の確保

最近は女性の趣味人が話題になることが増えてきているようです。歴史好きの女性が「歴女」と呼ばれたりするのはほんの一例で、マンホール女子(各地のオリジナルデザインのマンホールを訪ね歩く趣味)という人たちがいたり、暗渠女子(かつて川であって今は埋め立てられた道を歩く趣味)の人がいたりします。

そこまでマニアックでなくても、「芸能人やアイドルの追っかけの人」「宝塚歌劇団が大好きなヅカファンの人」「旅行好きや温泉好きの人」「ファッションにとんでもなくお金をかけている人」という趣味人の女性なら、友人にひとりくらいはいるはずです。

ところで趣味については周囲にどれくらい話すかは難しいテーマです。
趣味について、仕事場や友人(実はちょっと距離を置いている)には隠している、という人もいます。隠れオタクです(「トクサツガガガ」というマンガがまさにそういう女性を描いています)。

これに対して、職場や友人にカミングアウト済み、という人もいます。いわば公言オタクです。そのほうが有給等を取るとき便利、という声も耳にします。

いずれにしても、オタク的に趣味を楽しんでいる女性にとっての悩みは「趣味予算」の確保でしょう。

なんとかやりくりをしながら書籍やマンガを買いあさる人もあれば、毎月積立をして旅行の予算を確保するような人もいます。

しかし、キャッシングまでして趣味の予算を確保しているのなら大問題です。趣味はお金の問題でもあるのです。

趣味があることはいいこと! でも「趣味に無制限」はNG

お金の専門家は、趣味に冷たい目を向けている、というイメージがあります。ムダづかいだ、というわけです。家計見直しにおいて趣味出費を削れ、という人は実際にいます。

しかし私はその逆です。むしろ趣味は積極的に楽しみ、お金を使っていいと考えています。

私自身も基本的にオタク趣味(マンガ、アニメ、ゲーム好き)で、月1.5万円は最低でも回しています。毎年最低でも240冊はマンガを買っている計算です。

趣味は人生を楽しくしてくれますし、働きがいを持つ理由のひとつにもなります。趣味を通じて人とコミュニケーションをはかる楽しさもあるでしょうし、一人で追求する楽しさもあります。それはおひとりさまでも既婚者であっても同じです。

しかし、今の時代に注意すべきこともあります。いくらでも趣味にお金をかけられる時代である、ということです。

あなたの月収の2割を超えたら要注意! 趣味が生活を支配してはいけない

趣味にハマっている人の多くが「自分が趣味にいくらお金をかけているか分からない」といいます。趣味にお金をかけることはOKですが、お金をかけすぎてはいないか、一度考えてみましょう。

まずは1カ月、趣味に使った金額をメモしてみましょう。できれば数カ月くらい続けて平均的な金額を知りたいところです。

もし、趣味にかかる費用が月収の20%を超えていたらこれはちょっと高過ぎると思います。

例えば手取り16〜17万円くらいなのに、毎月3.2〜3.4万円も服を買っていたら、これは趣味が家計を圧迫している状態です。

趣味が家計を圧迫している人は、いろんなところにしわ寄せがきます。オタク趣味を維持するため、コスメや服代を極力リーズナブルにするのはもちろんですが、食費を抑え始めると健康にも悪影響が出てきます。

家計のバランスが悪い状態ですから、貯金も増えていきません。趣味にのめり込んでいる人は、予算にリミットがないため、そもそも貯金していない人も多いのです。

しかし、それは「趣味があなたを支配している」状態です。あなたの人生を豊かにするための趣味だったはずが、あなたは趣味のしもべとなっており、趣味のために稼ぐ状態になっているのです。

趣味の予算は「月収手取りの1割以下」を意識してみましょう。月1万円に収まるのが予算的にはちょうどいいはずです(実際にはオーバーしてしまうと思いますが)。

これはガマンじゃない。ずっと趣味を楽しみ続ける方法だと考えてみよう

趣味のかけた予算を抑えた場合、その金額を貯金に回す習慣をつけてください。趣味があるオタク女子は貯金をしていない傾向があるようですが、これはとても危険なことです。

というのも、独身にしろ既婚者にしろ、趣味をずっと続けたいと思ったら、将来に向けてお金を残しておく必要があるからです。

65歳まで長生きした女性はほぼ半数が90歳まで長生きしますが、これは25年間も趣味に没頭できる時間があるということです。毎日16時間の自由時間があるとすれば、25年はなんと14万6千時間にもなります。定年までの約40年間、平日2時間、週末や祝日に16時間自由時間があったとしても、9万6400時間です。

実は、老後に趣味を楽しめるかどうかのほうが女性にとっては重要なのです(男性は平均寿命が短い分、現役と老後の自由時間は拮抗します)。

しかし、国の年金は日常生活費に回すものであり趣味に回す余裕はありません。趣味人こそ、趣味のお金を別に確保しておく必要があるわけです。

毎月1万円、ボーナスごと5万円のガマンが30年続き、年3%で増やせれば1260万円にもなります。これなら65歳以降に毎月42000円ずつ趣味に使える予算になります。がんばってみる甲斐はあると思いませんか?

「趣味のお金を削りなさい」というとガマンを強制しているようで反発されてしまいますが、「そのガマンは数十年後に好き放題趣味を楽しむ時間を持つとききっと役立つ」と考えてみてください。きっと、「死ぬまでオタク」「死ぬまで趣味人」をエンジョイできるはずです。