「HUNTER×HUNTER」クロロの故郷・流星街を思い出す

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冨樫義博作『HUNTER×HUNTER』。今週号のジャンプでもヒソカVSクロロのデスマッチは進行中。人ごみに紛れてヒソカの前に姿を現さずに、観客(人形)を使ってヒソカを足止めするクロロ。ヒソカは満面の不気味な笑顔で観客(人形)をひねり殺していく。その笑顔はアゴンを襲った時以上の禍々しさがあった。
しかし、クロロの真の狙いに気づかず、痛恨の一撃を喰らってしまう。

ヒソカが警戒しているのはサンアンドムーン(番いの破壊者)。左手で太陽の刻印を押し、右手で月の刻印を押し、互いの刻印が触れ合うと爆発する能力。対象者に3~5秒触れると威力が最大となり、傍らの人間も粉々に吹き飛ばすことができる。
他人から盗んだ能力を自分のものにできるクロロ。サンアンドムーン(番いの破壊者)は、自らの故郷・流星街の長老から盗んだ能力である。


来るものを拒まない流星街


流星街とその長老の詳細は2001年3月17日に初版発行された単行本11巻169-175ページにわたってハッカーの口から以下の内容を語られている。

流星街はラぺ共和国(埼玉県と東京都を合わせた程度)くらいの面積。人口は800万人だと言われている。ゴミ、武器、死体、赤ん坊、この世の何を捨てても、ここの住人はすべて受け入れていく。
ある日、流星街出身の浮浪者が殺人の容疑で捕まったが、3年後に冤罪が証明された。警察官、陪審員などの冤罪にかかわった人間、合計31名はその直後に爆死。
スイッチ式の爆弾を懐に入れて笑顔で対象者に握手したと同時に起爆。流星街から派遣された同胞31人は平気で命を投げ出し、31人の命を奪った。彼らの絆は他人より細く家族より強い。

長老の能力は11巻からチラッと出ていた


当時はなんとなく読み進めていた流星街の説明。『スイッチ式の爆弾』というのはおそらくサンアンドムーン(番いの破壊者)。対象者になんらかの方法で月か太陽の刻印をつけて、派遣した仲間の手のひらにもう一方の刻印をつけて握手→爆発、の流れかと思われる。
そんな長老だが、最近亡くなったらしい。クロロが他人から盗んだ能力は本来、盗まれた人間が死んでしまうと消失してしまうのだが、今回は残った。これはクロロも驚いたと話していた。
かつてクロロの速すぎる手刀を見逃さず、タイマンに挑んだ男が「仲間だお前は… オレと同じ殺人中毒者」と思いを巡らせていたことがあったが、クロロが身内を殺したことはない(周囲の他人は必要ならばどんどん殺す)。長老は病気で死んだのか、あるいはクロロ以外の誰かに殺されたということになる。

これまでクロロが逃げ回り、ヒソカが追うという鬼ごっこ方式でバトルが繰り広げられていたが、いまだ捕まえられず一杯喰らってしまったヒソカ。このままクロロに近づくことが出来なければ命を落とすことになる。
(山川悠)