Q:仕事は多忙ですが、睡眠時間はできるだけ確保しています。食事でも、どうにか栄養のバランスはとれていると思います。しかし、心身の疲れは溜まっています。そろそろ、がんも気になる年齢です。体調を整え、病気予防に役立つよい方法はありませんか。
(50歳・銀行勤務)

 A:おっしゃるとおりです。年齢的に、そろそろ積極的な予防ケアを始められるとよいと思います。今のような生活を今後も続けていると、大きな病気をするリスクがあるでしょう。体調を整え、健康を保ち、病気になりにくい身体を作るための方法の一つに鍼灸があります。

●鍼灸は痛くも怖くもない
 鍼灸医学では、気と呼ばれるエネルギーが身体を通っていると考えます。気の経路の重要な箇所がツボ(経穴)です。経絡やツボは、体の各臓器や各部位と関連があります。
 そのため、ツボに鍼や灸を施すことによって、そのツボと関連がある臓器や部位の働きや状態が高められます。
 鍼灸は血液循環を促進するし、自律神経のバランスを整えます。自律神経が整うと免疫力が高まります。
 免疫との関係では、「鍼」という異物が皮膚から侵入してくることで、その異物に対処するために体内の免疫の細胞が活性化されます。
 以上のような作用、効用があることから、鍼灸は病気の予防に役立つと考えられます。私のクリニックでは、がんをはじめとする慢性疾患や様々な疾患や状態の方に対して鍼灸治療をしています。
 いまだ病気を発症していなくても、「未病」レベル、もしくは、肩凝りや腰痛レベルがある程度の段階で鍼灸治療をすることは、大病の予防になるかもしれません。
 私は、心身のコンディションを整え、高めるための鍼灸を「予防鍼灸」と名付けています。なお、鍼灸治療は怖いものという先入観を持っている人が少なくありませんが、そんなことはありません。
 私のクリニックで行う鍼灸は、痛くないし、怖がるものでもありません。ご質問の方は、一度鍼灸を受けてみるとよいでしょう。その場合、鍼灸師の方に治療の目的をはっきりと伝えてください。

首藤紳介氏(表参道首藤クリニック院長)
久留米大学病院小児科、大分こども病院、聖マリア病院、湯島清水坂クリニック等の勤務を経て、表参道首藤クリニック院長。自然療法や代替医療をはじめ、水素温熱免疫療法や点滴療法、遺伝子治療などの高度先進医療を実践。