ルポ漫画家・カメントツ新連載『ぼくは、せんそうをしらない』がネットで大反響

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1945年の終戦から71年。当時20才だった人は今は91才となり、戦争体験者から直接話しを聞ける時間はそろそろ限られてきています。

これまで実体験をもとにした数々の笑える漫画を世に送り出してきた、ルポ漫画家「カメントツ」さんがこの度、戦争体験者から聞いた話を漫画化する新連載『ぼくは、せんそうをしらない』をWebサイト・リイドカフェ(リイド社)で開始しました。

まだ第1話のみとなっていますが、Web上では作品を紹介したツイートが1万超えてRTされ、読んだ人からは「言葉にならない」「涙が出ました」「読んでて胸がいっぱいになりました」という数多くの声がよせられています。

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『ぼくは、せんそうをしらない』01
『ぼくは、せんそうをしらない』02

第1話では、食堂で出会ったというおじいさんの体験。おじいさんはテレビに映る「ケバブ」の肉をみて突然「俺の母ちゃんさぁ…この料理みたいな死に方したぞ」と冗談めかし語ったそうです。

当時のおじいさんはやんちゃな少年。でもお母さん大好きっ子でした。お母さんは優しいけれども「曲がった事は大嫌い」。時に優しく、時に厳しくおじいさんをつつみこんでくれたそうです。

そんな優しい暮らしの中、日に日に戦況は悪化。空襲警報の中、お母さんに手をひかれ逃げる途中で……。こんな話をおじいさんは始終おだやかに語ったそうです。しかし、カメントツさんは話を聞きつつ号泣し、おじいさんは大爆笑。漫画の最後では「人の死を笑って話すのには……一体どれだけの時間がかかるのだろうか。」こう感じたと述べています。

人の死を笑いとともに語れるまでの時間。一体どれぐらい必要になるのでしょうか。オバマ大統領がアメリカの現職大統領として初めて広島訪問した事で再び今過去の戦争、特に核の扱いが注目されています。しかし、戦争では核の犠牲者のみならず多くの一般人が犠牲となっており、戦争全体でみた時の経験談は時代とともに段々聞く機会が減っています。

同作では「ゆくゆく、何で話を聞いておかなかったんだろう」とならないために、彼らが生きた時代をリアルに、けれどもカメントツさん独特のタッチで優しく、せつなく描き出し読む物を惹きつけています。なお、閲覧は無料。そして本作では戦争体験を語ってくれる経験者も募集しています。応募方法はリイドカフェの『ぼくは、せんそうをしらない』作品ページで紹介されています。