失禁尿を吸収するケア用品「失禁パンツ」について、広告で表示されている吸収量より大幅に少ない量で外側の衣服にまで尿が染み出すものがあったとして、国民生活センターは2016年5月19日、消費者に注意喚起するとともに、事業者に改善要望を出した。

失禁は、自分の意思とは無関係に排尿してしまう排泄障害の一つ。同センターは、衣服への染み出しや臭いを気にして行動を制約してしまわないよう、失禁症状をもつ人は適切なケア用品を使用することが重要だと述べている。

2002年2月には失禁パンツの事業者に対し、消費者が購入する時の目安となるよう適正な吸収量の表示を求めていた。しかし消費者から、「吸収が悪い」などの相談が11〜15年度の6年間で156件寄せられた。これを受け、センターが12商品を調査したところ、表示されている吸収量よりも少量で尿が染み出すものや、洗濯を繰り返すと吸収力が落ちるものが多く確認された。

センターでは消費者に対し、失禁パンツはサイズを確かめて少数枚から購入し、自分の症状に対応できているかを確認するよう呼びかけた。同時に事業者には、1回の吸収量や、吸収できる回数、組成繊維やサイズを分かりやすく表示するよう要望した。