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「3Dペンでカレー沢薫さんの顔を描く」という依頼を受けて、初めて3Dペンを使ってものづくりをしてみた本連載。紆余曲折を経て「カレー沢さんの顔をブローチにする」ことで決着したかと思われたのですが……。

「せっかくなので、あと一息工夫しませんか?」と、編集から提案がありました。普段は関西に住んでいるのですが、たまたま家の用事で上京した折に落ち合ってブローチを渡し、打ち合わせをしていた席での出来事です。

しかし「工夫」と言っても、これ以上何をするのだろう?と疑問に思っていると、電子工作用のキットを差し出しながら担当は言いました。

「今のままでも十分神々しいんですけど、光ったらもっとかっこいいと思いません?」

○カレー沢さんのブローチを「電子化」

神々しいから、光る。それは何となく分かります。私もカレー沢さんに後光が差しているように見せたくて金色のリボンを選びました。しかし、まさか本当に光らせるように言われるとは想定外。そもそも、はんだごては中学校のころに授業で触って以来使っていません……。

そんな戸惑いをよそに、「良いところがあるんです」と言う担当編集に連れられて、やってきたのは秋葉原。駅からほど近いところに、表通りの雰囲気とは異なる電気街としての色を今も色濃く残している一帯がありますが、その片隅にある「ASSEMBLAGE」に入りました。ここは電子工作スペースで、はんだごてやペンチなど、電子工作に必要な一通りの道具を貸してくれるのだといいます。

聞けば、担当はどうも私がロゼットを作っている段階から「カレー沢さんを光らせよう」と決意していたらしく、先ほどの電子工作キットに加えて、やおら懐からボタン電池を取り出すなど準備万端。「ここなら基板を思う存分ロゼットに仕込めますね! やってみましょう! 」とほくほく顔です。

そんなにノリノリなら自分でやればいいのにと思ったのですが、ここまで手塩にかけて(?)カレー沢さんを立体化してきたので、最後に一番すごそうなところだけ持って行かれるのも何となく嫌だなというのもあり、久方ぶりのはんだづけに挑戦してみることにしました。

「ASSEMBLAGE」では、秋葉原高架下の対象店で買い物をすると利用料金が30分無料になるということで、ボタン電池用の電池ホルダーを購入。キットに同梱されていたのは単三電池用のホルダーで、ロゼットにつけるには厚みがありすぎるので、そこだけ取り替えるのだそうです。

必要なものがそろったので「ASSEMBLAGE」に戻って、電子工作キットの説明書を見ながら作業を始めました。

すべての部品と基板を仮止めして、電気が通るようにはんだづけしていきます。

しかし思った以上にはんだづけは難しく、溶けたはんだがぷっくりと盛り上がってしまいます(本当はぴったり基板にはりつく形のほうがいいとのこと)。膨らみは後からなんとかできるそうなのですが、問題は基板の穴と穴の間にはんだが流れてしまうとショートの原因になるという点。

悔しいですが、必要な数の半分もはんだづけできていない内に無料分の30分が経過したこともあり、電子工作に前のめりな担当にバトンタッチしたほうがよさそうだと判断し、カレー沢さんの一部となる基板を手渡しました。

前のめりになっていただけあって担当のほうが手慣れていて、はんだつけをさっさと終わらせてロゼットに小さな穴を空け、基板を設置してくれました。最初から自分でやればよかったのにと喉まで出かかったのですが、目の前で自分の作ったロゼットが電子化(?)されていくのは悔しくもあり、面白くもあり……。

こうして、私が作ったカレー沢薫さんのロゼットは、中に基板が仕込まれて「光る」仕様に変貌しました。

金のリボンで作ったロゼットがLEDの光を反射し、まるでカレー沢さんが青い光に包まれているように見えます。一瞬、ガスの火にあぶられているようにも見えましたがたぶん気のせいでしょう。

これにて、妙な具合で壮大になった「カレー沢薫さん"3D"プロジェクト」は幕を閉じたのでした。

○抽選で1名にカレー沢さんとおそろいのロゼットをプレゼント!

実は、予備でもうひとつカレー沢さんの"3D"パーツとロゼットを作っておいたので、それを使って担当が同じように基板を仕込み、読者のみなさんの中から抽選で1名にプレゼントするそうです。

使いどころはかなり選びそうですが、もしこの夏のファッションアイテムとして取り入れたいと思った方がいらしたら応募してみてください。応募方法などはこちらの告知ページをご覧ください。

取材協力:ASSEMBLAGE

(シマダマヨ)