写真提供:マイナビニュース

写真拡大

連載コラム『まるみえ家計診断! プロが教える改善のコツ』では、家計簿アプリZaim利用者の中から、家計やお金のことで悩む相談者の実際の家計簿データをチェック! お金の専門家が相談者へ改善のコツをずばっとアドバイスします。

【今回の相談者】
さえこさん(27)。岐阜県在住の会社員、既婚女性。毎月の手取り月収は約17万円で、年間のボーナスは約78万円、貯蓄額は95万円。現在義理の母も同居中。

【相談したい内容】
『現在育休中で、毎月の収支がほぼマイナス。保険以外での貯金を増やせないことに悩んでいます。これからの子供の学費や自分たちの生活、もちろん老後も心配なのできちんと貯金を続けたいのですが、なかなかできず……。コンビニコーヒーなど、ちょっとした自分の楽しみにお金をかけてしまうことは少し気になっています。他に、家計のムダはどこにありますか?』

○エンタメ費用に要注意! 仕組みづくりで対策を

同居されていることもあり、毎月の家計簿状況を見ると食費や日用雑貨に関する支出がとても低く抑えられています。現在自家用車もお持ちではないとのことで、それに関する維持費用もかかっていません。一般的にお金がかかる部分とは少しバランスが異なる点が、さえこさんの家計簿の大きな特徴になっています。

さて、具体的な改善ポイントを家計の専門家でいらっしゃるファイナンシャルプランナーの尾上堅視先生にお聞きしたところ……?

尾上先生「交通費とエンタメ費が突出して高くなっていますね。どちらも内訳はしっかりとチェックしたいところです。特にエンタメ費ですが、この内容が趣味のためのお金なら少し問題かも。最低でも全体の10%は超えないように意識した方がよいでしょう」

確かに現在は全体の 19.1%もエンタメ費が占めています。交通費も、もし月によってばらつきがあるようなら、理由を明確にしておくと安心ですね。帰省や旅行など特別な場合は「特別支出」としてカテゴリを作っておくのも、見直す際にとても便利です。

また、「医療・保険の支出金額も少し気になります。もちろん商品の内容にもよりますが、念のため『掛けすぎはないか?』ということに注意して見直してみてください」(尾上先生)という指摘も。その他のグループ保険や共済等の保険商品もチェックして、少しでも毎月の支払額を抑えることができると支出総額への効果は大きいものです。

○「教育・教養」への出費が少なすぎるのはNG?

尾上先生は上記の他にもう1つ気になる点があるそうです。

尾上先生「逆に気になるのが、教育・教養にあまりお金を使っていないことです。子供にはもちろん、ご自身の自己投資も意識してみると良いでしょう」

改善点をいろいろとうかがったところで、最後に貯金の目安をお聞きしました。

尾上先生「できれば手取り収入の10%を毎月貯金したいところです! なので、さえこさんの場合だと毎月3万円ほど積み立てられるのが理想的と言えますね。また、配偶者の方とも相談できるなら世帯収入で20%を毎月貯金できると安心感が増します。子どもが小さい今は実は『一番の貯めどき』ですよ!」

同居されているのであれば、さらに上乗せもできるかも? とのことですので、ぜひ頑張ってみてください。

○貯金ベタさんへのオススメは「先取り貯蓄」

もしこれまでうまく貯金できなかった……という場合、オススメしたいのが「貯蓄ができる仕組み」を作ってしまうことです。やり方はいたって簡単で、お給料が入ったら目標金額分を先取りして貯蓄するだけ。残ったお金でやりくりする習慣をつけることで、驚くほど効果が現れることもあります! 財形貯蓄や定期預金など、積立型の自動貯金などもうまく利用すると手間もかかりません。

いずれにしても一気に始めると挫折しがちなので、まずは無理のない範囲で金額を設定してみると良いですね。また、コンビニコーヒーなどご自身が楽しみにしていることも大切な支出のひとつです。家計全体を意識しながら、まずは無理なくバランスを整えていくことを目指してくださいね。

○家計診断協力

尾上堅視
2005年に資産運用を身近なものにするためのサイト「かえるの気長な生活日記。」を立ち上げ。資産運用を長く続けていくための情報を個人投資家目線で発信、注目を集める。2010年12月より家計の総合相談センターにファイナンシャルプランナーとして勤務。生活者の目線で、お金と仲良くおつきあいする方法の伝え方に定評がある。
○執筆者

綿島琴美
1982年生まれ。Android、iPhone、iPadやWebから利用できる日本最大級の家計簿サービス「Zaim」にて、ユーザーへの家計サポートを行う。レシート自動読取り機能や銀行とのデータ連携など、アプリを活用した家計の仕組みづくりを提案。初の監修本『Zaimのシンプル家計術』(ナチュラルライフ編集部編、税込み842円)が学研プラスより好評発売中。日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 AFP。

(綿島琴美)