オバマ大統領は23日にベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席と首脳会談を行い、ベトナムへの武器輸出禁止を全面的に解除する考えを表明した。中国の専門家はこの出来事を「中国けん制のための重要な合意」と見ているようだが、中国メディアの新浪はこのほど、ベトナムが中国に「喧嘩を売る」のはなぜかと問題を提起する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 オバマ大統領は23日にベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席と首脳会談を行い、ベトナムへの武器輸出禁止を全面的に解除する考えを表明した。中国の専門家はこの出来事を「中国けん制のための重要な合意」と見ているようだが、中国メディアの新浪はこのほど、ベトナムが中国に「喧嘩を売る」のはなぜかと問題を提起する記事を掲載した。

 周知のとおり、中国は米国のようなリーダーシップを発揮する大国を目指している。しかしこうした目標とは裏腹に、ベトナムは中国に敬意を示すどころか米国との関係を強化する意向を示している。ベトナムの敬意を勝ち得ている米国と中国との違いはなんだろうか。中国が米国のような大国になるためには、どのような特質を身に着ける必要があるのだろうか。

 記事は「ボスになろうする者が子分に利益をもたらせないなら、当然子分はボスについていかない」と主張。ベトナムは米国との貿易で利益を得ており、両国の貿易は競合関係ではなく、むしろ互いに補い合う関係にあると指摘する一方、「ベトナムの対中貿易赤字は巨大」と指摘、その産業の種類も似ているためにベトナムは中国市場で利益を得ることができない状態だと説明する。

 この状況はベトナムに限らず、中国と東南アジア諸国の貿易についても言えると記事は説明。「中国改革後の30年余りの間、東南アジア諸国に対する中国の貿易は経常的に黒字だった」と記事は指摘。

 しかしこれは大国を目指す中国にとって決して望ましい状況ではない。「東南アジア諸国に利益をもたらして初めて、東南アジア諸国からの尊重と敬意を勝ち得ることができる」と主張し、これは大国になろうとする国の「責任である」という見方を示した。

 記事は大国である米国と現在の中国の器の違いを謙虚に認めており、その内容にも非常に説得力がある。中国がベトナムをはじめとする東南アジア諸国に経済的利益をもたらせば、関係が良好となるという主張は正しいだろう。だが、中国が南シナ海に人工島を造成し、軍事拡張を進めていることこそ、東南アジア諸国に警戒感を抱かせる主な要因ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)