最近、日産自動車が三菱自動車に34%を出資する資本提携を締結した。この資本提携が成立する以前、中国には三菱買収を画策していた自動車メーカーが存在していたようだ。しかし中国メディアの大河網は26日付の記事で、中国の自動車メーカーが日本車メーカーを買収するのは「不可能」だと論じている。(イメージ写真提供:123RF)

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 最近、日産自動車が三菱自動車に34%を出資する資本提携を締結した。この資本提携が成立する以前、中国には三菱買収を画策していた自動車メーカーが存在していたようだ。しかし中国メディアの大河網は26日付の記事で、中国の自動車メーカーが日本車メーカーを買収するのは「不可能」だと論じている。

 記事は、中国の自動車メーカーが日本車メーカーを買収するのは「不可能」とする理由の1つとして、日本車メーカーの地力を指摘。「日本の自動車メーカーの国際的な地位は見くびることができない」と記事は説明。中国での販売台数が多くないことから、中国のネットユーザーたちが「小企業」とみなす一部の日本車メーカーも、米国や日本での販売台数は「すばらしい」と評価した。

 さらに別の理由として、日本車メーカーは日本車メーカーとの「近親結婚」を好むと説明。ルノーと日産の場合は例外として、例えば今回の日産による三菱との資本提携、トヨタによるダイハツの完全子会社化、また5月13日に発表されたトヨタとマツダによる業務提携などは日本車メーカーが「近親結婚」を好むことを示す事例だという見方を記事は示した。

 さらに記事は資本運営手段や能力の欠如という観点からも、現在の中国車メーカーが日本車メーカーを買収するのは「不可能」だと論じた。

 中国車メーカーによる日本車メーカーの買収について記事が取り上げた観点以外にも考慮したいのはブランド力だ。ランサーエボリューション、GTO、FTO、ギャラン、ディアマンテ、パジェロなど三菱自工は人々の記憶に残る様々な名車を誕生させてきたメーカーであり、人々にわくわくするような気持ちを抱かせることのできるブランド力を持っている。

 では中国車メーカーにはどんな名車があるだろうか。仮に豊富な資金があったとしても三菱自工が築き上げたブランドを発展させることができるメーカーが中国に存在するだろうか。中国車メーカーが目標とすべきなのは、日本車メーカーを買収することではなく、消費者が買いたいと思えるブランド力を身に着けることではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)