26日、内モンゴル自治区オルドス市カンバシ新区は「中国最大のゴーストタウン」として世界的に注目される存在となったが、抜け殻状態は現在も続いている。

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2016年5月26日、内モンゴル自治区オルドス市では2004年ごろから市郊外で「カンバシ新区」として大規模なニュータウン開発が行われたが、市政府が移転してからも入居者のないマンションや誰も通行しない道路ばかりが広がる街並みは中国最大の鬼城(ゴーストタウン)と呼ばれ、不動産バブルの象徴として注目された。現在はどのような状態になっているのだろうか。中国青年報が伝えた。

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ある住民は子どもの進学のためニュータウン中心部に住宅を購入したが、自身は旧市街まで車を30キロ走らせて通勤している。「旧市街の生活の方が慣れ親しんでいる」といい、毎週旧市街の旧宅に帰っている。他の人々も同様で、住宅販売場は人もまばらになっており、多くの人が旧市街に戻っているという。

よそから集まってきた人々の生活も一変している。ある内装業者は9年前にオルドスへやって来た。当時の月収は1〜2万元(約17〜34万円)あったが、最近では大型連休中まで働き続けても4000〜5000元(約6万8000〜8万5000円)にまで減っている。建設途中で放置されたクレーンや骨組みだけの建物が、そうした人々の生活を暗に示している。

そうした中、米フォーブスが4月23日、「中国最大のゴーストタウンの入居率が突如9割を超えた」と伝えた。しかし、そこにはからくりがあった。オルドス市は地級市という行政単位で、その旧市街と隣の県級市であるエジンホロ旗の間に位置するニュータウンを上位の県級市にしようとする動きが出ている。

ニュータウンは川で隔てられており、北岸が中心部、南岸が住宅地となっているが、認可を受ける条件を満たすため、この空き家ばかりの住宅地を切り捨てた形で県級市への昇格を申請しており、そのため突如入居率が9割を超えたのだという。(翻訳・編集/岡田)