5月31日、火星が地球に大接近! 燃え上がる情欲の炎に注意!?

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 およそ2年2カ月に一度、地球に近づく周期でまわっている火星。今回は5月31日にもっとも地球に接近します。ふだんから赤く輝く星として知られていますが、接近時の輝きはマイナス2等級にもなり、夜空で一番明るく見えるレベル。31日の前後は、日没とともに夜空にあらわれ、深夜には南の空高くに見つけることができ、明け方に沈むまで、比較的長い時間見ることができるでしょう。

■占星術における「火星」とは?

 占星術で火星が意味するのは、「情熱や行動力」。また、「性的エネルギー」や「闘争本能」なども意味し、揉めごとや「破壊衝動」「事故」などを暗示するときもあります。とても男性的で攻撃性を象徴する星なのです。

 通常、火星は、ひとつの星座を約1カ月半〜2カ月ほどで抜けていきますが、2016年1月からは、長いこと蠍座のあたりをウロウロしており、今回の接近時も蠍座エリアに滞在しています。

 蠍座の特徴は、「強い情念」や「深い絆」、「秘密」や「裏を見抜く力」。また、蠍座の守護性は冥王星ですが、冥王星が見つかる前の時代は、火星が守護星でした。つまり火星にとって、蠍座エリアは自分の家のようなもの。蠍座火星では、蠍座の特徴に加え、「火星の攻撃性や行動力」が最大限に発揮されるのです。

■各種芸能スキャンダルは蠍座火星の影響で起きた!?

 蠍座火星の時期は、「束縛」や「嫉妬」などのエネルギーが激しくなり、ふだんは秘密を守れる人や我慢している人が、このタイミングで怒りや恋焦がれる思いを噴出させたり、近しい関係や深い間柄において、もめごとが起こる可能性があります。さらに、蠍座が持つキーワードには「復讐」や「破壊と再生」などもあるため、復讐劇や暴露劇などが起こりやすくなると考えられるのです。

 たとえば、2016年1月、火星が蠍座に入ったあたりから起きた事柄で目立ったものは、「不倫騒動」でした。今でもニュースに出てくるベッキーさんと、ゲスの極み乙女。・川谷絵音さんのほか、桂文枝師匠や狩野英孝さん、米米クラブの石井竜也さん、タレントと不倫した宮崎議員、などなど、著名人や政財界の不倫騒動が次々と世間を騒がせました。これらは、蠍座火星の「束縛」「嫉妬」が色濃くあらわれたスキャンダルと見ることができます。

 また、世間に衝撃を与えたSMAPの解散騒動。これは、閉鎖的体質とも言える事務所の「お家騒動」でもありました。まさに蠍座が意味する、これまで隠されていた「深い絆のしがらみ」が表に出た状態と考えられます。

■8月以降は、落ち着いた状態に

 これらの騒動は、見ている人たちの論調が激しくヒートアップし、長引いたことも特徴。激しい惑星パワーの影響下で「性的エネルギー」や「嫉妬」や「束縛」、「秘密」や「復讐」に関することに、過剰に反応せざるを得なくなっているのです。もしかしたら身近なところでも、不倫や略奪愛など、ドロドロした愛憎劇が表に出ていたのではないでしょうか?

 しかし、この影響も8月の上旬まで。火星は蠍座を抜け射手座へ移動し、ようやく通常運転に戻ります。8カ月間猛威をふるった蠍座火星の影響で起きた論争や暴露合戦も、落ち着いた状態になっていくでしょう。

 火星が地球に接近し、蠍座に長期滞在するのは、今年前半の特徴的な天文イベントでもあります。蠍座には一等星のアンタレスという星がありますが、この星は火星と同じように赤い星で、名前の由来も「アンチアレス(火星に対抗するもの)」という意味。火星が接近した状態でこの二星が並ぶのは、実はちょっとした見モノなのです。

 せっかくの星の競演、無意識に働く強い情念のエネルギーに惑わされずに、星の美しさを楽しめたらいいですね。現在、危ない恋愛などに心かき乱されている人も、5月31日は天空に輝く情熱の赤い星を見比べながら、冷静さを取り戻していきましょう。
(永沢蜜羽)