【米国はこう見ている】ダル復帰は米国内でも一大ニュースに 「彼はスペシャル」「ド派手に復活」
670日ぶり勝利に地元メディアは絶賛の嵐、「見逃してはいけないイベント」
昨年3月に右ひじ靱帯再建手術を受けたレンジャーズのダルビッシュ有投手が28日(日本時間29日)、本拠地パイレーツ戦に先発。2014年8月9日以来となるメジャー復帰を果たし、5回3安打7奪三振1四球1失点(自責1)の好投で670日ぶりの白星を挙げた。チームは5-2で勝利。待望の復活を果たした日本人エースに対して、地元メディアも絶賛の嵐。「彼はスペシャル」「復活はハッピーエンディング」などと伝えている。
地元紙「ダラス・モーニングニュース」は「ユウ・ダルビッシュは土曜の夜、レンジャーズでド派手に復活した」との見出しで特集。レンジャーズでは、実力派左腕のコール・ハメズが昨季の加入以来好投を続けているが、ダルビッシュの唯一無二ぶりを強調している。
記事では、「彼の代役について貶めるつもりはない。昨年7月に加入してからコール・ハメルズの仕事ぶりはほとんどお手本のようなものだった」と左腕の活躍を評価しつつ、「だが、ダルビッシュは、彼のピッチングは見逃してはいけないイベントとなる可能性を秘めた、スペシャルなものであることを人々に思い出させた」と伝えている。
前日のパイレーツ戦で4回2/3を6失点と崩れ、昨季からの連勝が12で止まったエース左腕ハメルズと比較しても、ダルビッシュは「特別」と評価した。
直球の最速は158キロを計測、「復活の試合で焼け付くようなボール」
また、地元紙「スターテレグラム」も「ユウ・ダルビッシュはシャープに復活し、レンジャーズはパイレーツとの連戦をタイに」との見出しで特集した。
「ユウ・ダルビッシュの約2年ぶりの復帰は土曜日の夜、ハッピーエンドを迎えた」と記事ではエースの凱旋を歓迎。長打を一本も浴びず、ヒットをわずか3本に抑えた投球内容に加え、初回に記録した最速98マイル(約158キロ)の豪速球も称えている。
MLB公式サイトは「ユー、エイドリアン! ペアがレンジャーズのパイレーツ戦勝利に導く」と特集。この試合では、レンジャーズの打の柱であるエイドリアン・ベルトレ内野手が2ラン弾でメジャー通算1500打点に到達した。さらに、ESPNは「ユウ・ダルビッシュは復活の試合で焼け付くようなボールを披露する」との見出しでレポートしている。
全米メディアは一斉にダルビッシュ復帰を一大ニュースとして特集。メジャー屈指の右腕の鮮やかな復活劇に大きな盛り上がりを見せている。