「矯めるなら若木のうち」という言葉がある。悪い癖は若いうちなら矯正することができるため、欠点は若いうちに直す必要があるという意味だ。中国人の衛生意識の低さはしばしば批判の対象となるが、この悪癖を直すことは果たして可能なのだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 「矯めるなら若木のうち」という言葉がある。悪い癖は若いうちなら矯正することができるため、欠点は若いうちに直す必要があるという意味だ。中国人の衛生意識の低さはしばしば批判の対象となるが、この悪癖を直すことは果たして可能なのだろうか。

 中国メディアの東方頭条はこのほど、日本の小学校では生徒がトイレ掃除を行っていることを紹介したうえで、小学生トイレ掃除をすることは正しいことなのだろうかと疑問を呈している。

 日本の小学校では毎日、教室や廊下、体育館、トイレなど生徒たちが使う場所を生徒たちが掃除するが、中国では様子が異なる。中国では子どもたちが普段掃除するのは一般的には自分たちの教室だけで、生徒がトイレ掃除するのは極めて稀なケースだ。

 記事は、日本で生徒たちにトイレ掃除をさせる意義について、「体の鍛錬や自立する能力を養うことができる」と指摘したほか、ボランティア精神を学ぶことにもなると指摘している。日本では子どもであっても「自分のことは自分でする」という考え方が一般的に根付いており、トイレ掃除も「自分たちが使う場所は自分たちで掃除する」という考え方なのだろう。そして、自分たちで掃除するのだから、無駄に汚さないように使う意識も高まり、結果的に社会全体が衛生的になるという循環もありそうだ。

 中国では甘やかされて育ち、自分のことすらろくにできないという人もいる。子どもを立派な大人に育て上げるのが親や社会の責任ではないだろうか。小学校で基礎学力を身に着けることも大切だが、それ以前に人として正しい生き方をするように教える必要もある。トイレ掃除をすれば衛生概念が高まるわけではないが、中国人の衛生意識の低さという悪癖を直すためにも、学校でのトイレ掃除を導入してみてはどうだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)