中国人旅行客が日本経済にもたらす影響は小さくない。2015年は約499万人もの中国人が日本を訪れ、多額の消費を行った。中国人による爆買いによって一部の企業は業績が急拡大するなど、恩恵を受けた日本企業は少なくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人旅行客が日本経済にもたらす影響は小さくない。2015年は約499万人もの中国人が日本を訪れ、多額の消費を行った。中国人による爆買いによって一部の企業は業績が急拡大するなど、恩恵を受けた日本企業は少なくない。

 中国経済の成長鈍化や円高の影響がささやかれるなか、中国人旅行客による爆買いに陰りが見え始めているという。中国メディアの中国経済網は、日本を訪れる中国人の消費が鈍っていると指摘する記事を掲載した。

 記事は、15年に約499万人の中国人が日本を訪れ、総額792億元(約1兆3200億円)を消費したと紹介。1人当たりの平均消費額は1万6000元(約26万8000円)に達する計算だが、これは日本を訪れた外国人の4人に1人が中国人であり、他の国の旅行客よりも平均消費額が5600元(約9万4000円)も多い計算になると伝えている。

 だが記事は、中国人による爆買いに陰りが出始めていると指摘。その一例として、日本全国の百貨店における4月の免税売上高が前年同月比9.3%下落したことを挙げる一方、旅行会社の関係者の話として、中国人の日本への旅行は今なお非常に人気が高いと紹介。つまり、中国人は日本を訪れたいと思っても、日本での消費は抑え始めたいと考え始めていることが見て取れる。

 16年の中国人旅行者数はどのように推移するのだろうか。1月から4月までの中国人旅行者数は約200万人、前年同期よりも約50%も増加している。為替レートや中国経済の動向にも左右されるが、当分は中国人観光客の増加が予想されるが、爆買いが続くかどうかは別の話だ。

 最近は日本企業が中国のネット通販サイトに直接出店しており、一部の商品は日本で購入する必要がなくなりつつある。日本としては訪日しなければ体験できないサービスや感動を提供しなくてはいけない段階にあるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)