今季J1での平均採点:6.05
 トゥーロン国際大会の第2戦・ポルトガル戦ではキャプテンマークを巻いて先発。前線にボールを送り込んで攻撃を活性化し、守備では機を見たインターセプトも披露した。川崎ではE・ネットと2ボランチを組んで以降、前線に顔を出す機会が急増しており、10節の仙台戦では約4年ぶりのゴール。A代表初選出に「緊張はすると思いますが、いざサッカーが始まれば楽しめると思いますし、そういう場を楽しんでいきたい」と語る。

小林祐希(磐田)
今季J1成績:12試合(1064分)・4得点
今季J1での平均採点:6.21
 システム変更でトップ下からシャドーへ移り、11節の鹿島戦から自身初の3戦連続ゴール。試合を重ねるごとに自信を深めているが、直近の2試合では終盤に失速する傾向があり、ハリルホジッチ監督からも指摘を受けた。念願の代表選出に、「良い経験をするという気持ちはさらさらない。行くからにはスタメンを取りにいくつもりでやりたい」と意気込む。
【DF】
槙野智章(浦和)
今季J1成績:11試合(990分)・0得点
今季J1での平均採点:6.07
 今季は粘り強く守備の対応ができている。その“守備重視”の姿勢が、リーグ最少失点(暫定)とチームの安定したパフォーマンスをもたらしている。しかし、FCソウル戦など重要な場面で切れ込んできた相手に詰め切れず、ボールウオッチャーになって失点を招くことも。ハリルホジッチ監督も「彼とは守備に関してディスカッションしたい」と話す。
 
森重真人(FC東京)
今季J1成績:10試合・2得点
今季J1での平均採点:5.80
 失点の原因になり、後半のアディショナルタイムにPKを外した福岡戦は最悪に近い出来だったが、ここにきて安定感を取り戻している。ACLの上海上港戦(ベスト16)でもチームは敗れながら、守備の局面で強さを見せつけた。コンディションだけなら、サウサンプトンで控えに甘んじていた吉田を凌ぐかもしれない。ポジション争いのライバル・槙野が左SBで試されるだろう今回の代表活動は、レギュラーの地盤を固めるうえで重要になる。
 
昌子 源(鹿島)
今季J1成績:13試合(1170分)・0得点
今季J1での平均採点:6.04
 13節時点でリーグ戦全試合にフルタイム出場中。最終ラインの要として安定感あるパフォーマンスを披露し、チームの堅守を支えている。とりわけ、的確なカバーリングと正確なロングフィードが光り、攻守に存在感を示す。課題の修正に対して積極的に意見をするなど、責任感もより強くなってきた印象だ。
 
丸山祐市(FC東京)
今季J1成績:11試合・0得点
今季J1での平均採点:5.77
 森重との連係は深まっており、裏を取られるシーンはだいぶ少なくなった。クロスへの対応もまずまずで、左足の正確なキックで組み立てにも貢献できる利便性はFC東京でも重宝されている。出場停止が響いたACLの上海上港戦(ベスト16)では2試合ともスタメンから外れたが、コンディションは決して悪くない。ハリルホジッチ監督も「左利きのCB」という希少価値を認めており、アピール次第で吉田や森重を脅かす存在にも!?
【GK】
西川周作(浦和)
今季J1成績:11試合(990分)・0得点
今季J1での平均採点:6.21
 ACLのFCソウルとの2試合では、再三にわたるビッグセーブを披露した。一方、持ち味であるフィードの精度を欠いて、相手にボールを奪われる場面も。また、PK戦のキック失敗よりも、1本も止められなかったことを悔いている。相手との駆け引きにさらに強くなり、日本代表の守護神の地位を盤石にしたい。
 
東口順昭(G大阪)
今季J1成績:12試合(1080分)・0得点
今季J1での平均採点:5.71
 リーグ戦とACLの両方でフル出場を続ける不動の守護神。13節の広島戦では、エリア内で柴崎のシュートを止めて同点の機会を防ぐなど、一瞬の反応スピードはやはり日本屈指。ハリルホジッチ監督は「優先順位は決めていません。競争してほしい」と語っており、先発のチャンスを虎視眈々と狙う。