小林祐が3戦連続ゴール中。柏木、遠藤も好調を維持――日本代表戦士の近況|国内組編

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 準決勝でブルガリア、3位決定戦or決勝戦ではブルガリアかボスニアと対戦するキリンカップ。強豪国とのテストマッチに挑む25選手の直近のパフォーマンスはいかなるものか。Jリーグ13節を終えた国内組の近況を見ていく。
 
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【FW】
小林 悠(川崎)
今季J1成績:12試合(845分)・5得点
今季J1での平均採点:6.00
 リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎において、大久保に比肩するほど“厄介な存在”。絶え間なく駆け引きしてスペースを狙い、絶妙な動き出しと巧みなポジショニングで好機に絡む。シュート精度を欠いて5ゴールに止まっているが、好機で決めていれば得点ランクトップに立っていても不思議はない。代表では、怪我による離脱と辞退を4度経験しており、まずは何事もなく活動を終えたい。
 
宇佐美貴史(G大阪)
今季J1成績:12試合(925分)・2得点
今季J1での平均採点:6.04
 今季は2トップの一角、トップ下、サイドハーフでプレーし、現在は左サイドハーフに落ち着いた。要所で鋭いドリブル突破を図り、正確なパスで好機を演出しつつ、課題の守備でも奮闘。もっとも、ここまで2ゴールとフィニッシュの精度を欠き、かつてのような怖さは鳴りを潜めている。ゴールに飢えているだけに、代表の舞台で鬱憤を晴らすか。
 
金崎夢生(鹿島)
今季J1成績:11試合(963分)・6得点
今季J1での平均採点:6.18
 チームトップの6得点をマークするなど、不可欠な得点源とした活躍。ゴールを奪うだけでなく、チャンスメイクでも能力の高さを見せつける一方、精力的なハイプレスなど守備面の貢献度も高い。裏に抜け出す鋭さは相変わらずで、持ち前のアジリティと力強い推進力は健在。風邪でコンディションを崩していたが、現在は復帰。
 
浅野拓磨(広島)
今季J1成績:6試合(191分)・1得点
今季J1での平均採点:5.90
 クラブを離れ、手倉森ジャパンの一員としてトゥーロン国際大会に参加。パラグアイ戦ではチーム唯一となるゴールを挙げ、初戦から3試合連続で出場するなど、4月に戦線離脱する要因となった足の状態に問題はない。ただし、大会を途中で切り上げてのA代表合流で“強行感”は否めず、コンディションには一抹の不安が残る。
【MF】
柏木陽介(浦和)
今季J1成績:11試合(902分)・3得点
今季J1での平均採点:6.18
 司令塔として質の高いパスを“安定供給”するとともに、今季は積極的に前線へ飛び出してゴールも狙う。さいたまダービーでは、右足の鮮烈ドライブ弾で決勝ゴールを奪取。ミスが少なく、プレーのムラもなくなった。ただ、ACLのFCソウル戦のように、強い相手に対して決定的な仕事がなかなかできずにいる印象も。自身も「1試合、必ず一度はここしかないというパスを通さないと」と課題を挙げる。
 
遠藤 航(浦和)
今季J1成績:11試合(990分)・0得点
今季J1での平均採点:6.27
 所属する浦和ではボランチでデビューし、左ストッパーも経験。その後、リベロでレギュラーの座を掴む。槙野、森脇と並ぶ3バックのなかで、最も安定かつ力強い1対1の対応で引き締める。早くも、見ていて一番安心できる「守備の柱」になっている。
 
 FCソウル戦では、“最もやってはいけなかった”前半での痛恨のミスから失点を献上。それでも「引きずらずにその後のプレーに集中できた」と、強力2トップを地上戦、空中戦ともに圧倒的なパフォーマンスで止め続け、絶体絶命の場面でもスーパークリアを披露。日本代表でもポジションを奪いに行く「欲」を、そろそろ前面に出してもいい頃だ。
 
大島僚太(川崎)
今季J1成績:10試合(845分)・1得点