欧州組“しんがり合流”の長谷部「ミスチルのライブでパワーをもらった」

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 キリン杯に向けた日本代表の事前合宿は5日目を迎え、28日に千葉県内で行われた午後練習からMF長谷部誠(フランクフルト)が合流した。所属クラブの日程に応じて順次、事前合宿に合流してきた欧州組11人。その“しんがり”を務めたキャプテンは今季、入れ替え戦までもつれ込む壮絶な残留争いの末、1部残留を勝ち取った。

「自分にとって多くの経験を積むことができた。良いことばかりではないけど、そうではないことも含めて自分のためになった」。ブンデスリーガ最終節で16位に順位を落とし、2部3位ニュルンベルクとの入れ替え戦に回った。「入れ替え戦だけでなく、入れ替え戦を含めた最後の6、7試合は一戦一戦が決勝戦のような形でやっていた。(神経を)すり減らしながらやっていた」と振り返る。

 23日の入れ替え戦第2戦に1-0で勝ち、2試合合計2-1で1部残留が決定。25日に帰国し、束の間のオフを挟んでこの日、日本代表に合流した。強行日程だが、「2日間ぐらいリフレッシュできた。個人的にはミスチルのライブにも行けたので、そこでパワーをもらった」と、大ファンであるMr.Childrenのライブを見に行ったことを明かし、照れ笑いを浮かべた。

 気持ちも新たに臨む次なる戦いはキリン杯。「久しぶりに代表としてヨーロッパの国と対戦できる。3チームともEUROには出ないけど、力のある、W杯に出るような国。そういう相手にホームでしっかり勝利を目指して、内容もいいものを求めたい」と意気込んでいた。

(取材・文 西山紘平)