インターネットの普及とともに、紙媒体の発行部数が年々減少している。日本新聞協会によると、2015年の新聞の発行部数は5512万部と、前年の5671万部から約160万部も減少した。(イメージ写真提供:123RF)

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 インターネットの普及とともに、紙媒体の発行部数が年々減少している。日本新聞協会によると、2015年の新聞の発行部数は5512万部と、前年の5671万部から約160万部も減少した。

 とはいえ、世界全体で見てみると日本の新聞発行部数は飛びぬけて多く、成人人口1000人当たりの発行部数では、多くの国が二桁台であるのに対して、日本は唯一400部を超えている。

 中国メディアの和訊網はこのほど、「日本は新聞の国」と題して、日本で新聞の影響力が強い理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の5大紙の1つである日本経済新聞について、英国のフィナンシャル・タイムズ(FT)を買収し、「経済メディアで世界最大」となった、とその好調ぶりを紹介。同社の公表している経済指数・日経平均株価は世界で注目されており、世界的な影響力を持っていると説明した。

 また、1874年に創刊された日本で最も古い読売新聞は、日本での普及率が高く、20%つまり「日本の家庭5世帯のうち1世帯は購読」している、とその驚異的な数字を強調。残る3社もそれぞれ特徴を生かし、各紙が日本国内で上手に棲み分けしていることを指摘した。

 では、日本ではどうして今でも新聞の発行部数が多いのだろうか。記事は、「明治維新と関係がある」と分析。福沢諭吉などの思想家が新聞を通じて民衆の目を開かせたことがきっかけで、今なお「新聞と日本人の仕事や生活は切り離せない」ためであると結論付けている。

 新聞離れが進んでいると言っても、日本人は世界的に見て新聞好きな国民に変わりはなさそうだ。小学生の新聞購読率も45.6%と高く、割合が高い地域は学力テストの正解率が高かったという調査結果もある。日本の新聞の未来に関しては、悲観するのはまだ早そうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)