昨年の7月ぶりのA代表招集に、「高いレベルを経験してきてる先輩たちが、今回たくさんいますし、なにかを得られるように100パーセントで頑張りたい」と意気込む。(C) SOCCER DIGEST

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 5月27日、東京近郊のグラウンドで海外組が参加する国内合宿に浅野拓磨が合流した。6月4日に開催されるキリンカップを戦う日本代表メンバーに招集され、トゥーロン国際大会に参戦中のU-23代表の活動を離れての参加となった。
 
 トゥーロン国際大会では、初戦のパラグアイ戦では1得点を挙げるも、それ以降はゴールを奪えなかった。「僕らFWの決定力不足が目立ってしまった。そこが常に課題だと感じる大会だった」と反省の弁を述べた浅野は、「内容どうこうよりも、試合に勝てていない。勝負へのこだわりをもっと持ってやっていかないといけない」と表情を引き締める。
 
 その不甲斐ない出来もあってか、「チームでもU-23代表でも、納得できない時期でのA代表招集に驚きはあるけど、呼んでもらったからには持っているものを出したい。それができれば通用する自信はある」とさらに意欲を燃やしている。
 
 浅野の武器と言えば、スピードだ。パラグアイ戦のゴールでも証明されたように、一瞬の抜け出しは世界でも十分に通用するはず。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督からも「背後に走るパワーもスピードもある。まだまだ伸ばせるところもある。日本では数少ないゴールゲッター」と、高い評価を得る存在だ。
 
浅野自身も「裏への意識は常に高く持っているし、裏への動き出し、相手との駆け引きには自信がある。どれだけ失敗しても、常に自信を持ってプレーすればゴールが奪えると思う」と自負を口にする。
 
 その快足ぶりを岡崎慎司も認めており、「自分から見ても、羨ましいほどの圧倒的な武器がある。それを出せば点を取れるはず。良い選手なのは間違いない」と、ベタ褒めだ。
 
 さらに岡崎は、「そういう特長を持っている選手がどんどん(A代表に)入ってきてほしい。競争が激しくなるのは僕も求めていることだし、日本代表自体が求めているもの」と語り、若手の台頭を歓迎する。
 
「僕らの年代でも一人ひとりのレベルが上がってきていると思うし、自分のチームで試合に出ている選手も増えてはいるけど、まだまだ少ない。僕自身もこの代表で生き残れるようにアピールしていかないといけない。底上げという意味でも、僕らの年代からここの代表にどんどん入っていかなければいけない」
 
 欧州で活躍する先輩からも一目置かれる浅野は、日本代表の起爆剤となれるか。U-23代表の旗頭として、“ジャガー”が下剋上に挑む。

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)