デート写真をSNSにあげるのはあり?なし?
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 「彼氏がいる」と嘘をついた女子高生と、自分に絶対服従をすることを条件に彼氏のフリをするドS王子の嘘から始まったラブストーリーを描いた映画『オオカミ少女と黒王子』でダブル主演した二階堂ふみと山崎賢人が、役作りと映画のテーマにちなんでそれぞれの恋愛観について語った。

 映画『余命1ヶ月の花嫁』『ストロボ・エッジ』など恋愛映画の名手と言われる廣木隆一監督の下、二階堂が演じたのは恋愛経験もないのにクラスメートの手前、見栄を張った女子高生・エリカ。そして山崎が、絶対服従する代わりに彼氏のフリをすることになったドS王子・恭也役。二人はドラマ「熱海の捜査官」(2010)以来、約6年ぶりの再共演。互いに、今までにない役どころに意気込みも十分だ。

 二階堂は、「エリカというキャラクターを作る上で、衣装とメイクはとても大切で、彼女の女の子としての心の変化も衣装で表したいと思ったので、監督やスタッフの方と渋谷、原宿などのショップを回って衣装選びをして、エリカの衣装は全部自分でスタイリングしました」とこだわりを見せる。一方、恭也のイメージに近づけるため、人生初の金髪にした山崎は「僕には恭也との共通点はあまりないですが、ツンデレという二面性には魅力を感じますね」と役を楽しんだようだ。

 もっとも恭也の恋愛に対する冷めた考え方には、少々異論があるという山崎。「恭也は町でいちゃつくカップルを見て『あいつらは本当に相手を好きじゃない。本当に好きなのは恋愛している自分だろ』と言うけれど、彼の場合、恋愛に素直になれないのと精神年齢がちょっと大人だから」と言い、こう続ける。「確かにデートした写真をすぐSNSにあげたり、自慢話をするのは、恭也が言うように恋愛ごっこしているのかなとも思う。でもその本人は、本当に恋愛を楽しんで思い出を作ったりしているということもありますからね」。一方、恋に憧れ、「誰かが隣にいないと寂しい」というエリカのような恋愛観について二階堂は、「わたしは割と『一人って楽しいな、ラクだなー』と思うほうで(笑)」と明かす。「でも、誰かと一緒にいる時間は楽しいですし、一緒にいることで生まれる感情もありますから、エリカみたいな気持ちになることも悪いことでもないかなと思います」。

 今一番勢いある若手俳優の二階堂と山崎。青春真っただ中でもある彼らが、イキイキと演じてみせるラブストーリー。恋のときめきや切なさをリアルに感じ取ることができるだろう。(取材・文:前田かおり)

映画『オオカミ少女と黒王子』は5月28日より全国公開