脚を組むときどうしてる?「歪みを引き起こすNG座り方」4つ
日々、無意識にとっている座り姿勢。気づかぬうちにNG姿勢になってしまっていると、身体に歪みが生じてしまいます。
そこで今回は理学療法士の筆者が、身体の歪みの原因になるNGな座り方を4つお伝えします。
骨盤矯正、歪み矯正に行く前に、日常の生活の中で歪みを予防、改善していきましょう!
■歪みが生じる座り方4つ
(1)片方のお尻に重心を乗せている
左右どちらかのお尻に体重をかけて座っている人をよく見ます。
そういう人は必ずといっていいほど、一方のお尻に多く重心を乗せて座る癖があります。
写真は少し大げさに表現していますが、一見まっすぐ座っているようでも左右どちらかのお尻に多く圧がかかっているはずです。
骨盤とお尻は密接に関わり合っています。一方のお尻に体重をかけて座っていると、骨盤が歪んでしまいます。さらにその影響で、骨盤から上に伸びている背骨にも歪みが生じてしまいます。
左右両方のお尻に同じだけ体重をかけて座っているか確認し、修正してみてください。
あえていつも体重をかけていない反対側のお尻で支えてみるのもいいですよ。
(2)足を組む
足を組むと座っているのが楽ですね。なぜ楽なのでしょうか? 足を組み合わせると、骨で固定されるため筋力を使わずに座っていられるからです。
しかし、楽をする代償として骨盤、股関節、膝に負担をかけています。また(1)と同様、無意識に組んでしまっている足はいつも同じ足であることがほとんど。自分がどちらの足を組む癖があるのか確認してみてください。
片方の足が組みにくい場合、既に歪みが生じているといっていいでしょうます。足を全く組まないようにするということは難しいと思いますので、組みにくい方でも組むようにするところから実践してみましょう。
両方の脚をバランスよく組むことを癖にしてしまうといいですよ。
(3)肘をついて座る
こちらの座り方もとっても楽ですね。顔と腕で身体を支えるため、体幹や脚へかかる重さが減少し、楽に座ることができます。
その代わり顎の関節(顎関節)には、とても大きな負担がかかっているため、顎関節の歪みを招いてしまいます。顎がゆがむと、噛み合わせが悪くなる、頬がたるむ等の影響が。
(1)(2)同様に、こちらもいつも同じ側の肘を無意識についてしまっていることが多いです。
(4)横座り
片方に両足を寄せるため、膝や股関節に負担がかかりやすいです。また骨盤も傾いてしまうため、(1)同様に、骨盤から背骨にかけても歪みを招きやすい姿勢です。
絶対にしてはいけないということはないですが、長時間の横座りは避けたいですね。
いかがでしたか? 足を組んだり、横座りをしたりする女性は多いのではないでしょうか。
もし癖になっていたら、歪みが悪化する前に改善してくださいね。
【筆者略歴】
※ 安季 ・・・ 理学療法士として患者さんへのリハビリ業務に携わる。その傍ら、リラクゼーションサロン『sayamakan』を開設し、アロマトリートメント、1人1人に合わせた自宅で出来るセルフトレーニングプランの作成などを提案している。
【画像】
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