若い時から果物をたくさん食べよう

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乳がんは日本人女性がかかるがんの1位で、12人に1人が生涯にかかるといわれる。しかも、女性ホルモンが影響するため、若い世代の発症率が高い。

その乳がんを防ぐのに、思春期にリンゴ、バナナ、ブドウなどの果物をたくさん食べると効果があることがわかった。米ハーバード大学のチームが、英の医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」(電子版)の2016年5月11日号に発表した。

13万4000人の女性を20年間追跡調査

研究チームは、全米看護師健康調査に登録された27〜44歳の女性約13万4000人のデータを対象に約20年間追跡調査した。対象者は、ほぼ4年ごとに食生活のアンケート調査を行なっていた。また、できるだけ思春期の食生活を思い出してもらい記録していた。

期間中に約3200人が乳がんを発症した。そのうち1350人について思春期の食生活の詳細なデータを入手できた。発症しなかった人たちと比較した結果、思春期に果物をたくさん食べた人ほど乳がんのリスクが低いことがわかった。具体的には、リンゴ、バナナ、ブドウの摂取が特に関連が強く、1日に3皿分を食べると、0.5皿以下しか食べない人に比べ、中年期に乳がんになるリスクが25%低下するという。ただし、フルーツジュース類には効果は見られなかった。

研究チームのマーヤム・ファービッド博士は「今回は観察研究なので、因果関係は追究しませんでしたが、10代の時に果物をたくさん食べることが乳がん予防になることを明らかにできました」とコメントしている。

食物繊維が、発がん物質の蓄積を防いでくれる

乳がん予防に関しては、2016年2月にハーバード大学の別のチームが、高校生の時期に食物繊維の豊富な野菜を食べると効果があるという研究をまとめている。食物繊維は、乳がんの原因となる女性ホルモンのエストロゲン値を下げ、発がん物質を減らす作用があるためだ。女性の乳房は思春期に発達するから、成長期に発がん物質の蓄積を避けることが大切になる。

リンゴ、バナナなどの果物は野菜におとらず、食物繊維が豊富である。ぜひ、思春期のお嬢さんにすすめよう。