【日本代表レポート】ハリルホジッチ監督 招集メンバーと日本サッカーに容赦ない発言

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26日、千葉市内で6月2日、7日に開催されるキリンカップに臨む日本代表が発表された。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はGK3人、フィールドプレーヤー22人の名前を読み上げた。

監督はいつもどおり選手一人ずつにコメントを付けた。さらに、そのコメントの合間に日本サッカーへのストレートな言葉も付け加えた。まず、遠藤航について「若いしかなり信頼しています」と言った後に、少々角のある言葉が飛び出した。

「多くの国内組の選手と一緒で、フィジカル的なところはまだまだです」

続いて初招集された磐田の小林祐希がやり玉に挙がる。

「日本の国内でも能力があるなという選手ですね。しかし、守備に戻るとか守備でしっかり頑張るというのはない」「真実を彼に言わなければいけない」

また、同じく初めて招集された川崎の大島僚太についても言及する。

「大島は話さないし、挨拶もしに来ないですね。そうじゃダメですね、大島は」「試合中に一言も喋らない人間もいます。それは私にとってノーマルじゃない」

また、監督がFW以外にも右SB、ボランチまでやらせ、ユーティリティとして重宝している原口元気については、「右SBをやったときのことを理解できていなかったので、もう一回説明しました」「3、4カ月後にようやく彼はわかってくれました」と言う。

金崎夢生についても容赦がない。

「怪我もよくしますし、病気もよくします」「スピード、パワー、そしてファウルも誘いますし得点も取りますね。ただ、コンスタントではない」「風邪をひいて試合に出れなかったという話も聞いています」

さらに招集しなかった選手についても言及した。まず大宮の家長昭博について「ボールを持った時に違いを作れますね。しかし、ボールがない時には止まってしまいます」とばっさり切った。

監督のコメントの対象は選手に留まらなかった。日本サッカー界についても熱弁を振るい始める。

「若い世代がまだあんまり信頼されていないな、と。若い世代の選手に可能性を与えるという環境がないのかな」

「日本は現代フットボールが何を要求しているのか、そういうところを考えなければいけない。それに対してたくさんの疑問を抱いてほしい」

「我々日本は、日本が一番強いと思っていたと思います。正直言いまして、この5年ですね、本田圭佑や香川真司が海外に行きました。そして、本田、香川を超える選手が過去5年に出てきたでしょうか」

「この4、5年、日本がどんな結果を出してきたでしょうか。アジアカップ、そしてワールドカップですね。そして彼らがなぜよい結果を出せなかったのか。しっかり分析をして真実をつかまなければならない」

「毎週Jリーグを視察して、クラブを観察している。最近はときどきよい試合も、戦う意識が伸びてきかなと。でもそれは稀なんですね。そして夜になると、海外の試合を見るんですけども、全く違う世界なんですね」

「もっとやれということです。つまり、海外で何が起きているかをもっと見てほしい。特に戦う意識やプレーのスピード。バイクに乗っている人とフェラーリの違いがある」

「1部リーグ(J1)を毎週見ていますけども、本当に同じようなやり方をしています。川崎は違いがあります。浦和は違う気がします。それは何かというと時々ハイプレッシャーをかけることです。それ以外はみんな戻って相手のミスを待っている」

「現代フットボールではプレーのスピードが求められています。そういったところでチャンスを作るということですね。バルセロナのゆっくりゆっくりというのはもう終わりましたね」

最後はバルセロナにまで言及するほどの熱弁は45分間、質疑応答まで含めると約1時間15分続いた。多分に毒も含まれていたが、ハリルホジッチ監督が真剣に日本の将来のことを考えているのは間違いないだろう。

【日本蹴球合同会社/森雅史】