中国メディア・鳳凰網は25日、道路を行く自動車の上を走るという「立体バス」が、中国国内で実用化に向けて動き出していることを報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・鳳凰網は25日、道路を行く自動車の上を走るという「立体バス」が、中国国内で実用化に向けて動き出していることを報じた。

 記事は、今月行われた北京科学博覧会において「立体バス」の模型が展示されたと紹介。説明によると、「立体バス」は電力で走行し、頂部にある太陽光で給電、高さ4.6メートル、幅7.8メートル、長さ32メートルで、1200人の乗客を乗せることができると伝えた。また、バスの下を自動車が通行することができるとも説明している。

 また、バスは道路上に設置されたレールを走行する仕組みで、開発した企業の関係者が「道路の空間利用率を高めるとともに、交通渋滞の解消にもつながる」としたほか、コストも地下鉄の5分の1で済むと説明したことを紹介。今年下半期には、河北省秦皇島市で試験運転が行われるとした。さらに、中国国内だけでなく、フランスやブラジル、インド、インドネシアなども「立体バス」に興味を示しているとする関係者の話を伝えた。

 「立体バス」のアイデアは5年前の北京科学博覧会でも出されていたが、当時は実用性が高くないとの評価を得ていたようだ。5年の時を経て、この近未来的な交通システムがいよいよ実用化のチャンスを迎えた。

 ただ、中国のネット世論は「立体バス」の実用化には半信半疑のようである。記事に寄せられたコメントには「下の車が無茶な運転してぶつかるぞ」、「自動車の運転マナーがひどいうちは、実用化は無理」など、現在の自動車交通秩序を改善することが「立体バス」実用化の最低条件であるとの意見が目立っていた。

 もしかしたら、運転マナーを改善するだけで中国の都会における交通渋滞は改善し、バスの利便性もかなり高まってしまうかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)