ホンダは中国の双環汽車にCR−Vの意匠権を侵害されたとして訴えていたが、2015年に最高人民法院は双環汽車はCR−Vの意匠権を侵害していないとしたうえで、逆にホンダに双環汽車に対して賠償金を支払うよう命じた。なぜ中国でこのようなことがまかり通るのだろうか。中国メディアの捜狐汽車は23日、中国メーカーによるパクリの是非を論じている。(イメージ写真提供:123RF)

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 ホンダは中国の双環汽車にCR-Vの意匠権を侵害されたとして訴えていたが、2015年に最高人民法院は双環汽車はCR-Vの意匠権を侵害していないとしたうえで、逆にホンダに双環汽車に対して賠償金を支払うよう命じた。なぜ中国でこのようなことがまかり通るのだろうか。中国メディアの捜狐汽車は23日、中国メーカーによるパクリの是非を論じている。

 記事は双環汽車を「パクリ王」と呼んでいるが、中国市場には双環汽車を始めとして奇瑞、BYD、華泰、力帆、青年蓮花、吉奥、永源、陸風、野馬、衆泰などパクリメーカーが「次々と出現した」と紹介。

 さらにパクリに対する衆泰汽車のある責任者の見解を紹介、同責任者は「衆泰汽車のすべての車種は市場の要求にマッチした自主開発製品だが、造型上、ある成熟ブランドの要素を手本とするかもしれない。しかし現段階の衆泰にとってこれは恥ずかしいことではない」という見解を示した。

 記事は、責任者の見解は「生き残るためにパクると言っているのと同じだ」と指摘したが、これは恐らく他のメーカーも同じ考え方なのだろう。記事は「中国メーカーはパクることを怖がる必要はない」と主張し、その根拠として韓国や日本のメーカーだって「最初はパクリから出発したからだ」と主張した。しかし「重要なのはパクリを通じて経験を積み、研究開発能力を向上させ、立派なブランドを創出することであって、ずっとパクリ続けて良いわけではない」と論じた。

 続けて、一部の中国メーカーは良い方向へと向かっていると指摘する一方で、中華人民共和国工業情報化部は今年、双環汽車の乗用車の生産資格を取り消したことを指摘し、「学ぶなら生、パクり続ける死が待っている。これは絶対法則だ」と訓戒した。

 中国では「パクることは長期的に見て得策とは言えない」と主張するメディアもある。さらにパクリを続けてきた双環汽車は中国ブランド全体の評判を落とすメーカーであり、淘汰されたのは当然だと指摘したメディアも存在する。こうした中国メディアに共通するのは、手本から学んで立派なブランドを創出することが重要なのであり、パクリ続けて良いわけではないという見方だが、パクることを戒め、即座に止めるよう主張するメディアは極めて少数派だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)