軒並み好調だった3月から一転して、4月は国・地域ごとにまちまちの展開となった外国株相場。国内政治情勢の変化とともに、ブラジル株相場は急上昇。今月も注目の外国株の最新情報を盛りだくさんにお届けします!

大統領弾劾への
強い期待から
ブラジル株が急伸

4月の外国株相場は、ブラジル株がルセフ大統領に対する弾だん劾がい審議への期待などから急伸する一方、米ドルと米国株はほぼ横ばい、中国株はやや下落するなど、まちまちの展開となった。3月は軒並み上伸したが、上げの勢いはやや弱まったように見える。
米国のNYダウ工業株30種は4月29日の終値が1万7773ドルと3月末に比べて0・5%高。原油価格の上げ下げや、日によって爛織派〞と爛魯版〞の意見が入り交じるFRB(連邦準備制度理事会)関係者の利上げの見通しに翻弄され、一進一退の攻防が続いた。4月1日に発表された3月の雇用統計は市場予想を上回ったものの、4月中旬から本格化した米国企業の今年1〜3月期決算発表でアップルが13年ぶりの減収を発表するなど、企業業績がまだら模様であることも相場の先行きを見えにくくしている。NYダウは4月19日に一時1万8000ドル台を回復したが、この節目を再び上抜けるかどうかが当面の注目点だ。
中国株は、本土の主要インデックスである上海総合指数の4月29日終値が3月末に比べて2・2%下落。香港のハンセン指数も同1・4%高と伸び悩んだ。
上海総合指数は、中国政府が4月5日にインフラ投資強化や税制改革などの経済支援策を発表したことなどから上旬は好調に推移したが、下旬に入って再び中国経済の先行きへの懸念が強まったことなどを受け、20日には再び心理的節目の3000ポイントを割り込んだ。
ブラジル株は、ルセフ大統領の弾劾審議が4月17日(現地時間)にブラジル下院で承認されたことなどを受けて急伸。主要インデックスであるボベスパ指数の4月の騰落率7・7%高となった。同大統領はブラジル経済の停滞を招いたと批判されており、弾劾が成立すれば好材料となる。

取材・文●渡辺賢一