遅れてきたプラチナ世代…A代表初選出の小林祐希にハリル流の“アメとムチ”

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 プラチナ世代の至宝がA代表に初選出された。ジュビロ磐田のMF小林祐希をキリン杯に出場する日本代表メンバーに初招集したバヒド・ハリルホジッチ監督は「長い時間をかけて追跡してきた。左利きの選手で、クオリティーはかなりある」と期待する一方、厳しい注文も付け加えた。

 ハリルホジッチ監督も視察に訪れた21日の甲府戦。前半27分に先制点の起点となった小林祐は同36分に3試合連続ゴールをマーク。これには指揮官も「前半はエクセレントだった。特にオフェンス面では得点も取ったし、得点も取らせた」と称賛の言葉を送ったが、「しかし、後半はそのリズムに付いていけなかった」と、後半にパフォーマンスが落ちたと指摘する。

「フィジカル的にはまだまだ伸ばせると思う。国内の選手の中では非常に能力のある選手」としながらも「守備に戻る、守備で頑張るというところがない」と厳しくダメ出し。「A代表には(攻守)どちらもできる選手が必要。長谷部や遠藤航のようにはボールを奪えないかもしれないが、メッシだろうが、(クリスティアーノ・)ロナウドだろうが、彼らもプレッシャーをかけるし、ボールを奪う。それが現代フットボールで要求されている」と、守備面で向上する必要性を訴えた。

 FW宇佐美貴史、FW武藤嘉紀、MF柴崎岳、FW宮市亮、DF昌子源、FW杉本健勇らと同じ92年生まれのプラチナ世代。東京Vの下部組織で育ち、12年には19歳で背番号10とキャプテンも任されたが、シーズン途中に磐田へ移籍。昨季はJ2最終節で後半アディショナルタイムに劇的な決勝点を決め、チームをJ1昇格に導いた。磐田ではトップ下を務める背番号4のレフティー。ハリル流の“アメとムチ”を受けながら、いよいよA代表の舞台へチャレンジする。

(取材・文 西山紘平)