食品の品質に関する問題で精一杯で、食品の包装デザインにまでまだ気が回らない、というのが中国の食品業界の現状だろうか。一方、日本では中身だけではなく「見た目」からも消費者を引き付けるための試みが進んでいる。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 食品の品質に関する問題で精一杯で、食品の包装デザインにまでまだ気が回らない、というのが中国の食品業界の現状だろうか。一方、日本では中身だけではなく「見た目」からも消費者を引き付けるための試みが進んでいる。

 中国メディア・捜狐は24日「パッケージの重要性を語る 飲む前から好きになってしまう」と題し、日本で先日発売された缶入り飲料のパッケージデザインが、女性の心をつかむための凝ったものになっていることを紹介する記事を掲載した。

 記事は、「普段買い物をするさい、製品自体以外にも、別の要素による影響を受けているものだ。中でも重要な要素はすなわち、パッケージ。美しい、あるいは特別なパッケージは、真っ先に人の注意を引く」としたうえで、先日キリンが発売した「生姜とハーブのぬくもり麦茶 moogy(ムーギー)」の個性的なパッケージデザインを紹介。

 同商品について、焙煎大麦や生姜といった「ぬくもり素材」を用いた女性には嬉しい飲料であるとする一方、「むしろ重点はその非常に美しい包装。女性ならきっと好きになる北欧風のデザインが全部で16種類。ケース箱も可愛いデザインになっていて、女性が心を動かされないはずがない」と説明した。また「中身がどんな飲み物かを知らなくても、もう手に入れたいという衝動を持ってしまう」とも評している。

 また、飲み終わった後には花瓶としても利用することができ、インテリアのアイテムとしても「乙女心をつかんで離さない」と説明した。そして最後に「日本のパッケージのレベルには感嘆せざるを得ない。デザイン大国として、日常的に美しいデザインやよく考えられたパッケージが出現しており、どれも集めたくなってしまうのである」と結んだ。

 パッケージデザインで「遊び心」を持つことができるのは、その中に入っている製品自体の品質がしっかりしているからこそである。デザインの奇抜さで消費者の目を引いたとしても、中身の質がひどければあっという間に消費者は離れて行き、そのブランドに対する消費者の信頼感は大きく損なわれることになってしまう。中国国内でもデザインに対するこだわりが生まれてくること自体は好ましいことだが、同時に製品自体に対する信頼の確保が必要になってくるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)